BenQといえば、台湾を代表とする通信機器メーカなのだが、あまり日本では馴染みの無い会社である。PCの周辺機器を製造販売している会社として若干ではあるが日本では売られているが、あまり携帯電話の会社であるというイメージは無いだろう。海外の携帯電話会社としてはNokiaが一番知られているが、実は海外ではBenQの携帯電話端末は有名である。そのBenQが2005年10月に買収したばかりのドイツのSiemens社が保有していた携帯電話子会社の経営権を放棄し、ヨーロッパの携帯電話事業から撤退すると発表した。近くSiemensの子会社があるミュンヘンの地方裁判所に法的整理の手続きを申請をするらしい。買収によって携帯電話機の世界シェアが6位に浮上したのだが、黒字転換が難しいと判断して、早々に撤退することを発表した。
もともとBenQ本社が持っていた携帯部門をすでに市場である程度のシェアを確保していたSiemens社の携帯電話機器を一体化することで、台湾企業の欧州の活動をスムーズにするものだと期待されていただけに非常に残念だと思う。
というのも、BenQはその経営の機動性をいかして、いち早くSkype対応の携帯電話を売り出していたからである。通の間では台湾現地で購入して Skypeに繋げられる設定して使っていたようで、このような無線LANもつかえる携帯電話の日本での普及を待っていたので、惜しい。これできっと日本への斬新な技術をもった端末機器の導入は難しくなったと思う。NTT DoCoMoやAUなどの強い抵抗が予想されるSkype対応携帯電話機も、時間の問題で日本でも普及されると思うが、バックアップする会社の経営が行き詰まっているのであれば、まだまだ先まで待たないといけないのだろうと思った。
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