2006/09/30

Fiji Overture

9月の恒例の夏休みは毎年何処に行くべきか迷ってしまう。今年は全く海に行かなかったので、どうしても海に行きたくて仕方なかった。9月の海となると沖縄でもそろそろ終わりごろかなという時期だと思われる。沖縄も実際にはまだ行ったことが無い場所の1つではあるが、それより南国ウキウキ系で遊んでいたほうが楽しいかなと思って、色々調べて見ることにした。たまたま後輩の女の子(既婚者)が、旦那のご両親とグアムに行くという話を聴いたので、なお一層海に行きたいとは思っていたが、さすがにグアムには生きたいとは思わなかった。なぜなら、グアムは既に何度か行ったことがある場所で、のんびりするにはいいが、所詮アメリカの信託領地になっているため、食べものが不味い。食べ物が不味い場所は、滞在中本当にどうしようもなくなるので、絶対却下。グアムは日本から近いので、便利な場所だからちょっと行ってみようかなと思う場所としては最適である。しかし、個人的には却下だ。そう考えたときに、どこがあるかなとHISのパンフレット置き場を見ていたところ、リゾート地ばかりを紹介している刊行パンフレットに目が停まる。モルジブ、ニューカレドニア、タヒチ・・・。いいじゃん、いいじゃん!とおもいつつ、目をやると、フィジーというのも目に入った。フィジーかぁ・・と思うが、あんまり実は良く分からない。そして、この日からフィジーってどういうところだろうという研究が個人的には始まる。

すでにblog内の別の記事で、フィジーの人種分布についての話を書いたことがあるが、フィジーは調べれば調べるほど、いろいろ面白い事実が発見できる。南太平洋の島国には唯一国立大学が存在するのはフィジーだけであるということ。それだけ教育水準は高いところなのではあるが、なんと義務教育制度が全くない。従って、小学校にも行けないフィジー人がいることも事実である。しかし、観光産業が一番の産業ではあるが、首都のスバには観光産業が存在しない。首都があるフィジーの中では一番大きい島のヴィチレブ島では、スバの反対側にあるナンディ付近と南のコーラルコーストが観光のメインの場所になるようである。フィジーは南国であるために、もともと汗癖働く人はいなかったらしい。なぜなら、あまり働かなくても、食べものがいたるところで生い茂っているからである。お腹が空いたら、木に登ってバナナやマンゴ-でも食べればいいとか。だから、元来のフィジー人は怠け者だと言われてしまっている。イギリスのプランテーション事業を進めるためにインドから連れて来られたインド人は商売が上手い為に、基本的には商業はインド人が握っている。しかし、観光産業については、外国資本で行っているために、国の産業としては少し歪なところはある。しかし、空と海と緑という素晴らしい自然素材がそんなことをすべて忘れさせてくれるから良い所だと思う。

フィジーはマリンスポーツのメッカとして人気なのも事実で、特にオーストラリアとニュージーランドからの観光客が多い。日本から見るとグアムが近い外国でのんびりできるという場所で使われるように、オーストラリア人にとってのフィジーとは、こういうものらしい。最近は、ハリウッド映画の各種舞台に使われるようになったために、アメリカ人の観光客も多くやってきるようだ。カナダとアメリカ各地とフィジーを結ぶ航空路線が結構頻繁に飛んでいることが裏付けられる。フィジーで出来ないマリンスポーツはない。考えられるマリンスポーツは全部できるといっていいだろう。ダイビングする人にとっては「憧れの場所」の1つになっていることは事実だし、別にダイビングをしなくても、シュノーケリングでも十分楽しめる場所でもある。どうせマリンスポーツをするなら、ヴィチレブ島ではなくて、離島のもっと綺麗な海で潜ることをお勧めするとは、どこのガイドにも書かれているし、実際に行ってみると、本当にそうだと思った。

そもそもフィジーとは、現地語のvitiを英語風に読まれたことから始まる。そのvitiとは、フィジー語で「我々の」とか「全国の」とかの意味らしい。韓国語の「ウリ」に似ているのかもしれない。首都があるヴィチレブ島は、英語表記だとVitilevuと書く。levu はフィジー語で「大きい」という意味だ。従って、ヴィチレブ島は「大きな土地」という意味である。地名には何事にも意味があるというのはいわれているが、こう現地語を知ると面白い。基本的にフィジーは公用語が英語であるので、英語さえ使っていれば問題ないのだが、現地の人たちと仲良くするのであればフィジー語を多少なりとも知っていると楽しくなる。絶対現地に行くと1度は使うだろうという言葉は次の通り。

・こんにちは:Bula [bula]
・ありがとう:Vinaka [vinaka]
・さようなら:Moce [moze]

その他の言葉はおいおい知ればいいと思うが、これだけは簡単なので、絶対使ってみるほうが良い。しかし、フィジー語が通じるのはあくまでもフィジー人に対する言葉であって、インド人には通じない。顔を見ると、フィジー人もインド人もどちらも顔が少し土色のような色だし、背丈や顔つきもおなじような感じなので分からないのであるが、実は区別ができる特徴が1つある。それは髪の毛。髪の毛が天然パーマもしくはアフロに鳴っている場合はフィジー人である。インド人はストレートの髪の毛だ。それさえ分かれば、この人はどちらの人種か一目瞭然である。それが変われば、インド人のほうが欧米人に近い堀の深い顔つきだというのが分かる。フィジー人のほうはポリネシア系なので、鼻が横に広がっていてあまり高くないなどの特徴が見えるはずだ。キーワードは髪の毛であることを覚えておいて欲しいと思う。

今回はフィジーの中でもいろいろあるホテルの中で昨年2005年12月にできたばかりのホテルであるソフィテル・フィジー・リゾート(Sofitel Fiji Resort)を選択した。本当ならウェスティン・デラナウ・アイランド・リゾート(Westin Denarau Island Resort & Spa Fiji)にしたかったのであるが、予約しようとしたところ渡航予定期間中は既に満員だといわれてしまった。フィジーはマリンスポーツをする人たちにとっても天国ではあるが、新婚カップルにとってもそのハネムーンの渡航先としても有名である。だからパンフレットで綺麗に写真が撮られているシェラトンのほうには、日本人の新婚カップルがたくさん予約したことなのだろうと思う。デラナウ島にある双方のホテルは、シェラトンのほうはいろいろなガイドブックに書いているので人気が出るのは当然だが、ソフィテルのほうはまだ日本で販売されているどのガイドにも書かれていないので、どういうところか想像ができないから、予約してすぐに大丈夫だったのだろう。

飛行機はフィジーに行くなら当然フィジーのナショナルフラッグであるエアーパシフィックを選択。誰が好き好んで大韓航空なんか乗るものかと思った。フィジーのリゾート地へいくのに、キムチ臭い飛行機に乗るなんて、気分が出ないものだから。エアーパシフィックは、独自のFFPは持っていないのだが、アメリカン航空の AA Advantage かカンタス航空のFFPと提携しているということが分かった。どちらのカードも実は持っていたのだが、カンタスのほうは今まで用が無かったので、ポイントが全然無い。どうせならアメリカン航空のほうが既にいくらか溜まっているので、これに貯めたい。ところがアメリカン航空のほうは少しケチで、予約したチケットの種類によって貯められない場合があるらしい。以前キャセイパシフィックに乗った時にマイル加算してくれなかったのだが、なんでも加算してくれると勘違いしていたところ、実は予約クラスにとって違うことを身に沁みて分かっていたからである。しかし、今回はHISで航空券+ホテルのツアーに参加したので、当日成田空港に行くまで自分の予約クラスが分からない。当日の空港でどちらのカードを提出するかを決めることにしようとおもった。アメリカンもカンタスも、3年間のうち一度でもマイルが加算されれば、永久にマイルが失効することがないからである。

フィジー滞在中、何をするかは実は渡航前には何も決めていなかった。いちおう地球の歩き方を買って、フィジーの都市にでも遊びに行こうと思ったのだが、これといってわくわくするようなするのようなものがなかった。HISから貰ったオプショナルツアーのほうがよっぽど面白そうだからだった。そして、HISでこれも事前に予約しようかなと思ったのだが、当日の気分によって行くか行かないか決めたいという我侭な思いがあったので、事前に予約することは無かった。現地についてからでもこのようなオプショナルツアーはいくらでもあることは分かっていたからである。大概のホテルのコンシェルジェに行けば、現地発のツアーはたくさんあるものだ。

渡航前、日本のヤフー天気予報を見ると、滞在中の天気は雨ばかりになっていた。えーっ!?まじっすか?雨ばっかりだったら、フィジーに行っても楽しく無いじゃんー。でも、ヤフーの天気予報サイトって、全然あてにならないのは有名で、実際に出発当日、日本のヤフー天気予報のサイトを見ると、変わらず雨になっていたのだが、アメリカのヤフー天気予報のサイトを見ると、なんと滞在中1日以外は全て快晴になっていた。双方の情報の出所は一体どこから出ているのだろうか!?

2006年9月16日(土)から24日(土)までの8日間は楽しめるのだろうか?

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