Fahrenheit (飛輪海)

台湾のアイドルグループは、現在日本ではF4が一番有名だと思うが、それ以外はあまり知られていない。そもそも韓流のあとは華流が来るといわれていたが、結局その声は未だに聞こえてきていない。BSデジタル放送では、最近ようやく台湾のドラマが放映されるようになったために、少しだけ台湾の芸能人の様子を日本でも伝わってくる機会がきたのであるが、それでもまだまだ台湾人アイドルやドラマは知られていない。そんな中、先日、台湾人の友達から、新しい台湾人アイドルグループを紹介された。名前は「飛輪海」と書いて「Fahrenheit」と読むらしい。でも、あまりまだ有名ではないようだ。どちらかというと、台湾の中学・高校生あたりには人気なのだそうだ。F4をはじめてみたときに「どれが誰？」と同じ髪型、同じような容姿のために区別がつかなかったのであるが、この飛輪海は、それぞれ特徴がある顔をしているし、F4よりカッコいいと思うので、区別はつけると思う。

　９月１５日に、グループ名にもなっている初めての彼らのファーストアルバム「Fahrenheit」がリリースされた。曲名は次の通り。

1. 我有我的Young
2. 夏雪
3. 只對你有感覚 (Hebe對唱∕時尚偶像劇-東方茱麗葉插曲)
4. 一個人流浪 (校園偶像劇-終極一班插曲)
5. 找幸福給你
6. 愛到
7. 2月30號見
8. 出口
9. 請在我後悔之前離開我
10. 不死之謎
11. 只對你有感覺--健康活力Remix 版

さて、ポストF4として出てきた彼らであるが、その経歴が４人とも全然異なることも話題になっている。

まずは、台北の建国高校を卒業した後、カナダのバンクーバーにあるヴィクトリア大学に留学。大学院まで学び国際感覚や語学力を磨いたカルビン（辰亦儒）。仕事が忙しい中、国立政治大学大学院に合格。もうすぐ授業も始まるが、仕事と学業を両立させると張り切っている。なお、カナダ留学中の２００４年にカナダの中国語専門テレビにおいてSunshine Boysとしてデビューの経験がある。

　ドラマ『第八號當鋪』、『惡作劇之吻』、『終極一班』、『花樣少年少女』だけでなく、さまざまな歌手のＭＶにも出演しているジロー（汪東成）。高校入学と同時にフェイルンハイのボーカルとして活動を開始。歌手になるのが夢だった彼は、今回のアルバムリリースを誰よりも喜んでいるようだ。

　フェイルンハイで一番のイケメンと言われるウー・ズン（吳尊）。芸能界入りする前は、ブルネイでジムのトレーナとして働いていたという彼。なお、そのジムは自分がオーナになっているもの。さすが、金持ちの国から遣ってきた人だと思う。台湾に来たばかりの頃は、言葉が通じなくて友達もいなかったため、冬服もどこで買えばいいのか分からず苦労したのだという。ドラマ『東方茱麗葉』に出演したときは、演技の上手な俳優に囲まれ、緊張のあまりよく陰で泣いていたそうだ。 しかし、実際のドラマを本人が見たときに全部セリフが吹き替えになっていたらしく、それはそれでショックだったらしい。

　現在、文化大学の新聞科に在学中のアロン（炎亞綸）。少女漫画に出てきそうな凛々しい顔立ちの彼は、インターネット上で噂になり芸能界入りした美少年。幼い頃からフルートやピアノ、歌にダンスのレッスンと、積極的に自分を磨いている彼。しかし先日、練習のし過ぎで痛めてしまったじん帯がまだ治らず松葉杖をついて歩いている。 （もう完治済み）さらに、最近では、BS日テレで放映されている「C-POP World」の台湾関係情報を紹介している司会者としても、日本では実は密かにしられている。

　台湾では、イギリスや日本と同様売れるときには勢い良く売れるが、売れないときには全然売れないという、分かりやすい芸能界の波の動きがあるのは有名だ。今後の彼らの活躍がどこまでできるのは見てみたいと思う。おそらく今頃は台北の西門町で、サイン会や屋外簡易コンサートが開かれているのだと思う。