2010/07/05

珍美真 (Singapore)

Chin Mee Chin Confectionary(珍美真)はカトン地域では超有名なコーヒーショップである。コーヒーショップと書いたが、実際にはスタバみたいなコーヒーショップというのを想像するのではなく、日本の昔ながらの喫茶店みたいな感じだと思ったら良いと思う。日本の昔ながらの喫茶店は、喫茶の面だけではなく、パンやカレーみたいな軽食も出してくれるところが結構あったと思うが、まさしくこの店はそのシンガポール版だと思う。

とはいっても、ここはシンガポールである。日本と同じようなものを提供するというのではなく、シンガポールの伝統的な朝食では食べられるカヤトーストの店として有名なのである。
カトンの地元の人たちには、単に「CMC」という名前で知られている場所であるが、内部は1950年代から時間が止まったように、大理石の丸テーブルと天井には風をかき回すための扇風機が付いている、いかにも古きよき時代の中華世界の店をそのまま残している場所である。ここでは既に傍の店でラクサを食べたばかりなので、敢えて、この店でなにか食べたいということはなかったのだが、店を通りかかったときに、なぜか店の軒下にあったガラスケース内のお菓子類が気になってしかなかった。よく知られているお菓子の名前で言うと、マフィンに近いものだったのだが、ガラス越しにお菓子のほうから「買って行って~」と叫んでいるような気がしたので、思わず買ってしまった。それにしてもこの店、シンガポールの独立前で、1950年から1960年ごろにかけて、多くの華人がマライ連邦による嫌がらせを嫌ってカナダやオーストラリアへ移住してしまう前、このお店とひいきにして人たちは、実はヨーロッパ系の人たちだった。今ではすっかりこの店は華人住民のなじみの店になるとともに、近くにある教会が日曜礼拝が行われるときには、帰りに立ち寄ってくる人が多い店でもある。

Chin Mee Chin Confectionary
Address : 204 East Coast Road
Phone : 6345 0419
Open: Tue-Sun 7.30am-4.30pm.

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