2010/07/05

Mount Faber Park (Sngapore)

マウントフェーバーはシンガポールで2番目に高い山であり、ここはシンガポール人にとって、とても人気の場所であるところだ。起伏に富んでいない小国シンガポールにとって、ほとんど手付かずの自然のままになっているマウントフェーバーは、土地開発に躍起になっている政府としては、当初、この山を全部切り開いて、大都市圏を形成しようとしていたらしい。場所はハーバー・フロントから近いところであるし、マウントフェーバーの裏側はすぐラッフルズプレイスのような商業地であるということを考えれば、まさしくシンガポール政府がやりたかった開発は判るような気がする。
このマウントフェーバーに行くには、地下鉄ハーバーフロント(Harbour Front)駅に直結しているバスターミナルから409番系統のバスに乗れば、直行でいける。バスのどこで下りれば良いのかは運転手に聞けばいいと思うのだが、一番分かりやすいのは、セントーサと繋がっているゴンドラ乗り場のところでバスを降りれば良いと思う。
マウントフェーバからの景色は、ちょっと大げさな言い方をすると、香港のヴィクトリア島にある展望台からの風景にちょっと似ていると思った。ハーバーフロント側だろうが、海が見えるし、海側にはあまり高い建物が無いのも、景色がよく見えて良いと思う。陸側はどうかというと、これもセントラルのほうの高い建物がたくさん見ることができる。しばらく山道を歩いていくと、表面だけではあるが木造でできている Henderson Waves という橋に出くわす。ここの橋は、構造的にもちょっと変わっていて、まず橋なのに、右に曲がっている。そして、書いたとおりに表面がコンクリートやアスファルトで舗装しているのではなく、木目が見える木を組んで作っているのが面白い。ただし、全面的に木を使っているわけじゃないので、木目の間から地上が見えてしまうというわけではない。ちなみに、この橋は一種の歩道橋の意味を存在しているのであり、Henderson Road の上を架かるようになっているのが特徴である。ぜひ、この不思議な形をした橋だけは渡ってみて欲しいと思う。高所恐怖症の人は、橋から眼下に、猛スピードで車が走っている道路が見えるので、これを見ているだけですくんでしまう人もいるのではないかと思う。なお、この橋は、夜の7時から深夜2時までの間はLEDを使って赤く光っているらしい。さらにずんずん道なりに進んでいくと、Forest Walk といわれるステンレス製でできた長い渡り廊下のようなものが続いている場所に出くわす。ここは、たくさんの樹木を傷つけないように配慮されて作られた遊歩道になっていて、それがものすごく長く作られている。起伏に富んでいるので、途中で嫌になるかもしれないくらい長いのだが、途中でリタイアできるように、そういう人用に階段も用意されている。なお、この遊歩道は車椅子の人でももちろん問題なく通れるようになっているし、乳母車を押している家族連れの人も問題なく通れる場所であり、ジャングル地帯の上を歩くような仕組みになっているので、結構地元のシンガポール人にとっては人気の場所だ。だが、ジャングル地帯を通るといっても、虫も獣もいないので実はつまらない。木が生い茂っているだけの場所なのである。偶然にも栗鼠を1匹見つけることができたが、それくらいだった。風光明媚な場所だとは思うのだが、炎天下で歩くのは結構辛い。なお、途中でコンビニもないし、自動販売機も無いので、ここを歩く前には、絶対にミネラルウォータ類を事前に持参するべきである。そうしないと、脱水症状になって死んじゃうと思う。

マウント・フェーバー公園 (Mount Faber Park)
URL : http://www.nparks.gov.sg/cms/index.php?option=com_visitorsguide&task=parks&id=23&Itemid=73

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