2010/07/05

ユナイテッド航空でシンガポールへ

ユナイテッド航空でシンガポールに行くというのは実はいままでやったことが無かった。でも、現状シンガポールまでのフライトでは、ユナイテッドで行くのが一番安上がりである。その代わりデメリットはあるのは当然だが、それはなんといっても、日本を出発し、シンガポールに到着する時間が遅いことと、シンガポールを出発するときの時間が非常に早いという点だろう。だから、行きと帰りの両日は、なにもできないので、結局3泊4日といえども、2日間しか当地では遊ぶことができないのだ。これはデルタ航空でシンガポールに行った場合も同じである。日本が単なる中継地点になっており、アメリカと結んでいる路線を乗り継いでシンガポールに行く人、またはシンガポールからアメリカへ行く人のために、こういう時間帯が用意されているのである。

スターアライアンス系列なので、スターアライアンスのマイルが溜まるのもいいだろう。往復約7000マイル分が貯まるだろうというところも良いと、期待したのだが、今回のチケットはどうやら格安航空券の中の格安だったようで、自分が加入しているEuroBonusでは、通常の25%しか加算されないタイプのものだった。ユナイテッドだとすべてのタイプで100%貯まるものかと思っていたが、大きな勘違いだった。結局片道850マイル分しか貯まらなかったので、これだったら渡航先を変えればよかったとおもう。

さらにいうと、格安中の格安の航空券だったからかもしれないのだが、E-ticket であったにも関わらず、空港での扱いは最悪だった。事前チェックインでもしようかとおもって、ユナイテッドの事前チェックインサイトからチェックインをしたところ、座席がどこになるかという表示がされなかった。変な席になるのはあっても、座席がここですという表示が全く無いというのはどういうことだろう?これじゃ、自分の席がどこになったのかわからないではないか。

半信半疑ながら、空港に行けばなんとかなるだろうとおもって空港へ向かう。出発時間のだいぶ前に空港に到着してみて、空港のチェックインカウンターでチェックインをしたところ、搭乗券が出てこない。搭乗券が出てこないなんて、意味がわからない。でも、いちおうチェックインができている。それでカウンターの人に「搭乗券が出てこないんですけどー」というと、さも当たり前のように、なにやらちゃかちゃかっとキーボードをたたいて、これまた座席が表示されない、見慣れている搭乗券とは異なるような Boarding Pass Management Card という意味不明なカードを渡され、「搭乗口でアナウンスがありますから、そこで搭乗券と引き換えください」と言われた。なに、これ?自分がもしかして怪しい人物として扱われたのだろうか!?このチェックインカウンターで、悪い席に当たったのであれば、交渉して窓側なんかにしてもらいたいなと思っていたのだが、全く見込みがはずれた。

手荷物だけを持って、さっさと出国審査を終えて搭乗口に向かうことにした。なぜか成田の出国審査は、日本人じゃない観光客が出国審査待ちを長蛇の列で待っていて、まさにいまがゴールデンウィークかのような混雑振りだった。なぜこんなに外国人観光客がたくさんいたんだろう?

搭乗口に行ってみたら、乗る予定の飛行機の前の飛行機がちょうど出発したころだったので、ユナイテッドの準備ができていなかった。しばらくしたらユナイテッドの準備が始まったのだが、搭乗予定の人がちらほら集まり始めた。しかし、その中でも数人の人が、なぜかそわそわした様子をしていたのが気になった。実は自分と同じように搭乗口カウンターで搭乗券を受け取って欲しいといわれた人たちだったようである。人物像的には特定の特徴を持っている人たちが対象になっているようには見えなかった。老夫婦だったり、子供をつれた家族連れだったり、もちろん自分と同じように一人でシンガポールへ向かおうとしている人も居た。日本人もいれば外国人もいたという点では、無差別的に行われているように見受けられる。アナウンスがあったら手続きをお願いしますとは、チェックインカウンターではいわれたが、誰もそんなものを守ろうとはしない。搭乗口カウンターに係員が来たとおもったら、誰が先に行くとも無く、勝手にカウンターにほうに集まってきて、手続きの順番を待った。中には、幾分もめている人も居たようだった。自分の番の時には日本語応対で問題なかったので、あっさり券はもらったのだが、席の変更はできない状態ではあった。さらに搭乗券を見ると、券の真ん中に「DM」と手書きで書かれた文字が見える。これはいったい何の意味なのだろうか?

<搭乗券の写真を挿し込む>

飛行機は2-5-2の席の並びであって、自席は窓側を期待していたのに、真ん中5列の、通路から2番目の位置である。幸いにも右隣は中華系の若くて小さい青年で、左隣にはカップルで乗り込んでいるこれまた華人系の人たちであったので、インド系のひととは違ったから、6時間半くらいのフライトの時間中、鼻が曲がるような臭さに耐えなければならないということはなかったのは嬉しい。だけど、窓側じゃないから不満だ。

ユナイテッドの客室乗務員は私見ではガサツに見える。彼らなりに頑張ってサービスに徹しているのだが、いまひとつ抜けているところがあるのである。それは何かなーと思ったのだが、分かりやすいところでいうと、食事時に食事を配る際に、後ろの人が食べにくい体制にならないように倒している席を戻すように乗客へ誘導することも、客室乗務員の仕事なのだが、これをすっかり抜かしている。おかげで食べにくそうにしている乗客が結構居た。入国審査や税務報告書の配布についても、無言で配っているのでは、なにを配っているのか分からないのではないかと思う。そういう細かい配慮が無いところが、同じ路線のシンガポール航空と比べるとだらしなく見える。

シンガポール路線でのアナウンスは、英語、中国語と日本語で行われる。基本的には情報量は英語が一番多いのは、アメリカの航空会社であるから当然なことだろう。ただ、たまに英語アナウンスと日本語アナウンスで全然異なる情報を言っていることが有るので注意だ。

食事については、行きも帰りも、まぁこんなもんだろうという程度のものが出る。シンガポール行きについては夕ご飯に該当するもの、成田行きは朝食に該当するものが出てくる。なお、成田行きの場合には、さらに昼ごはん時間帯に、無言でサンドイッチの配布もあるので、寝ている人は気づかない。

シンガポール到着は、23時55分が予定時間であるため、これはかなり眠い。さらに荷物が出てくるまでは結構時間が必要なので、最終的にターミナルから外に出られるのは24時30分くらいにはなっている。もうこの時間帯になると、入国審査前で、ターミナル内の店はほとんど閉店している。両替についても今回は前回の残りがあったので気にしなかったが、あまり遅い時間だと両替もやっていないのではないだろうか。ただ、タクシーサービスは遅い時間でも存在するので、MRTは終電が出発したあとでもタクシーで移動すれば良いだろう。

帰国時のユナイテッドは到着時と同じターミナル3から出発になる。事前チェックインをウェブ経由で行ったときに、これまた通路側の席に勝手になっていて、変更がウェブではできないようになっていた。だから、チェックインカウンターに行けば変更ができるかなと思ったのだが、安すぎるチケットだったのかわからないが変更ができない状態になっていた。かなりつまらない。911事件が起こった後のアメリカ系の航空会社の、防犯に対する念の入れようはかなりしつこく、チェックインの前にパスポートチェックが行われることから始まる。そして荷物はいくつ預けるのかということもカウンターじゃない場所で確認され、パスポートにチェック済みのシールが貼られる。チェックイン後は、そのまま出国審査をすればいいので、特に問題は無い。

ただ、到着時と同じように朝の5時台では、空港内のショップのほとんどは閉店状態。多くの店は朝の6時ごろにならないと開店しない。だから、ちょっとしたお土産でも買いたいなとおもうときには、6時ごろまで待たなければならない。しかし、コーヒーショップは空いているし、いつも混んでいる無料のネットスタンドもガラガラなので、こういうときは特権と思って使って見ると良いだろう。

今回分かったのは、短期間でしかないときに、シンガポールあたりの長距離路線に乗るときには、できれば午前中の便で移動したいところだ。日本帰国便に関しても少し早すぎる気がするので、もう少しゆとりがある移動をしたいものだが、金がかかるのは仕方ない。

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