2010/07/05

ペラナカンのお菓子 (Singapore)

以前マラッカに行ったときに、ペラナカンの中心地なのに、なぜかあまりペラナカンのお菓子を食べなかった気がする。確かにペラナカンのご飯はあちこち歩いて食べ歩いたのだが、お菓子としては、随分前にシンガポールのブルージンジャー (Blue Ginger)で食べたときに印象があまりにも悪すぎて、見た目のグロテスクな色あいと、その味が不味くて・・・あっ、口に合わなくて、ペラナカンのニョニャ料理は普通のご飯は食べられても、デザートとして提供するものは食べてはいけないものだと、自分なりに勝手に考えていたのはある。

そんなときに、ホテルに来てくれた友達が差し入れで持ってきてくれたものというのが、まさしくニョニャ料理のお菓子類である。マラッカでも極力拒否していたニョニャ料理のお菓子だが、せっかく友達が持ってきてくれたものなので、拒否するのは失礼に当たる。そこで、恐る恐るではあるが、食べてみることにしようとした。見た目では、中華街で売られているマーラーカオのようなスポンジケーキがあったり、バナナクレープみたいなものがあったり、笹の葉らしきもので包まれた、いかにもニョニャ料理と思われるものがあった。だけど、以前ブルージンジャーで食べたような、めちゃくちゃな色合いのお菓子ではないので、これは食べられるものと眼からの印象で思った。

実際にいただいて食べてみると、これが美味い!特にバナナのパンケーキ包みみたいなのは美味い。日本の子供も好きそうな味だろう。吃驚したのはドリアン味のスポンジケーキだ。ドリアン自体が匂いが強烈なために、いままで食べたことがない。だから、それをお菓子にしたというのであれば、どんな味なのかというのが全く想像できないものだった。しかし、やっぱりお菓子になってもドリアンはドリアンだった。自分がドリアンの匂いに幾分慣れてきたのかもしれないが、それでもドリアンのあの腐乱臭らしい匂いがお菓子になっても漂ってくるのは強烈的だった。味はどうかというと、匂いとは全く関係なく、香ばしいスポンジケーキという気がした。笹の葉で包んでいたのも、モチモチとしたお菓子で粽にちょっと近い気がした。いずれにしても、お菓子の名前が分からないので、ここでは記載できない。

そして、カトンに出かけてみたときに、通り沿いにはたくさんのニョニャ料理の素材とお菓子がたくさん売られている店を発見した。以前、ブルージンジャーで見たような、毒々しいいろの外郎に近いような粘り気のありそうなお菓子も発見した。結構これだけ店にまとめて並べられていると、日本の和菓子屋でお菓子が並んでいるものと、結構変わらないような気がした。味は除けば。

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