日本製品の化粧品やクスリは中華圏ではとても人気があるが、中国市場だけをターゲットにした製品を発表した資生堂は目の付け所がいいと思う。「日本製」と書いているだけで、いまだに「優良製品」と思っている人たちが多い中国では、製品の品質さえ保っていれば、十分既存の化粧品の市場に食い込んでいけるはずだ。
資生堂、中国の化粧品専門店だけが取り扱う新ブランド「URARA(ウララ)」を発売
中国で化粧品専門店専用商品URARA(ウララ)を発売―中国化粧品専門店事業の商品強化―
資生堂は中国で2004年から展開している化粧品専門店事業のために開発した中国専用新ブランド「URARA」(ウララ)、中文名「悠莱」(ヨウライ)を、2006年10月に現地子会社、資生堂(中国)投資有限公司(しせいどう(ちゅうごく)とうしゆうげんこうし)から発売します。URARAの発売によって中国化粧品市場の急速な成長とあいまって順調に拡大している化粧品専門店事業を一層強化していきます。
<中国の資生堂事業の経緯とURARA発売の背景>
資生堂の中国事業は1981年に完成品輸出でスタート、1983年からの北京軽工業局への技術供与による現地生産、1991年現地合弁会社 資生堂麗源化粧品有限公司(しせいどうれいげんけしょうひんゆうげんこうし)の設立などの段階を経て、1994年に中国のために開発した中国専用商品「オプレ」を、中国全土の高級デパートで発売しました。以来「オプレ」はシドニー、アテネオリンピックの中国選手団の公式化粧品に選ばれるなど国民的なブランドとして広く愛用されています。
中国の経済が急速に発展するなか、中国全土で化粧品市場も急激に拡大し、「オプレ」を販売している高級デパートチャネルだけではカバーしきれない地方都市でも化粧品に対する需要が高まってきました。資生堂は、このデパートだけでは地理的にカバーできない地域での需要に対応するため、2004年から化粧品専門店チャネル事業を開始。2005年末には契約店が1000店を越え、2006年末には1700店まで店数を拡大する計画です。
新ブランド「URARA」はこの化粧品専門店事業の販売を更に強化するために開発された中国専用ブランドです。これまで化粧品専門店事業では、中国以外の海外でも販売されている商品を同様に販売していましたが、今回、中国の化粧品専門店の専用商品として開発された「URARA」を品揃えの中核として追加し、販売力を一層強化します。
<URARAの商品特長>
URARAは、「煥(ホワン)自己(ツージ)(自分を輝かす)」をブランドメッセージとして、化粧意識の高まりつつある中国の新世代女性をターゲットとして開発されました。中国全土に共通する強い化粧ニーズ「乾燥への対応」「白い肌への憧れ」に対応するため、「水(シュイ)潤(ラン)亮(リァン)肌(フ)(潤い溢れる明るく透明感のある肌)」をブランドのテーマとし、その実現のために肌の自活代謝力を高める、代謝活性複合成分MFC(メタボリズム・フォース・コンプレックス)を配合しています。
2006年10月ブランド発売時にはスキンケア13品種(ベーシックアイテム9品種と個別の肌悩みに対応するスペシャルアイテム4品種)でスタートし、以降スキンケアのスペシャルアイテム及びメーキャップアイテムを随時追加し総合ブランドとして展開していく予定です。中心価格帯は90元~220元(約1350円~3300円)とします。
商品パッケージは中国で好まれる高貴と普遍の象徴の「金」と永遠や透明な肌の質感を現す「白玉(はくぎょく)」のイメージに基づいてデザインされています。宣伝イメージには中国人女優の黄奕(ホワン イー)さんを起用、TV、雑誌、新聞、Web、店頭でのブランドイメージ訴求を展開します。
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