2006/09/04

光ゲンジヘ

 芸能界は浮き沈みが激しい業界のひとつであるが、その業界で活躍できるのは本当に一握りの人たちでしかない。名声が有る人はその名声を保つために、これから出てくる人を潰してでも君臨したいと思うし、これから活躍したいと思っている人は、どんなチャンスでも掴んで、それを元にどんどん活躍の場を広げていきたいと思うことだろう。特に芸能界の場合、たくさんの人たちが芸能界を目指して、そして有名になりたいと思っている人が多いことで有名だ。ちょっとしたきっかけで売れてしまうし、売れると金と名声と欲望は好きなだけ手に入ることができるし、第一、テレビや雑誌で芸能人の派手な生活が暴露されると、楽して稼げるところであると考えている馬鹿が多いので、さらに芸能人になるための門は競争が激しくなっている。まともに有名になるための努力をしている人も居るが、有名になるためには何をしても良いと思っている人も多い。よく言われているのは、プロデューサーや有名人と寝ることで、保証をしてもらうようなことをして芸能人になろうというのは多い。女性ならキャバクラあがりやピンサロあがりの出所不明な女優・芸能人が多いし、男性なら2丁目で働いていてそれでゲイの芸能人やプロデューサと仲良くなって芸能界入りしている俳優も多い。

 大手の芸能事務所として有名なのは、太田プロダクション、田辺エージェンシー、吉本興業などなどある。芸能界とは元来、バックアップする集団がいて、それが興行をサポートしていたことから大きくなっている業界である。だから、芸能界では、普通の世界だとまともな世界では働けないような人たちがたくさん君臨しているのは仕方が無い。でも、派手に見えるので、それに憧れて入ってくる人たちは多い。さらに有名なプロダクションとして、男ばかりしか存在しない事務所がある。それが有名なジャニーズ事務所である。おっさんはいない。すべて若い男の子ばかりである。天皇として事務所で幅を利かせているジャニー喜多川社長を筆頭に、所属タレントは結構有名な人たちが多い。いま活躍している人たちでいちばん有名なのは、オヤジアイドル集団のSMAP、弟分として看板番組をたくさん持っているTOKIO、V6、KINKI Kidsなどなどたくさんいる。しかし、その前にも数々の有名タレントは存在していた。いちばん有名なのは「たのきんトリオ」であるが、それよりもやはり「光ゲンジ」だろうとおもう。今の若い人にはSMAPが光ゲンジのバックで踊っていたなんて言うのは信じられないことだと思うが、実質、TV東京のジャニーズ系番組では、SMAPは光ゲンジの後ろで踊っていたのである。しかし、彼らがこうやって活躍の場をもてるのは、すべて社長のジャニー喜多川と「寝た」または「気に入られた」からであり、そうではなかった人たちは、そのままデビューする前に引退するかまたは知らないところで活躍(舞台俳優としてあまり有名じゃないところで活躍する)というのがジャニーズであるといわれている。

 しかし、上記のことはあくまでも「噂」として言われていたことで、本当のところはジャニーズに入っているタレントしか分からなかったことだった。だけど、火のないところでは煙は立たない。絶対何かしらの証拠は存在するのである。という時に、随分前に上記の本が発売された。元フォーリーブスのメンバーとして活躍し、その後芸能界から姿かたちとも消えてしまった北公一の「光ゲンジヘ」である。この本が発売されていたときには、光ゲンジが絶好調のときで、光ゲンジがテレビにでるだけで、その番組は高い視聴率だったし、コンサートのときには、コンサート会場に入れないファンがたくさん溢れるくらいのグルービーが集まるほどの人気だったのである。その光ゲンジのメンバーにたいして、苦言を言う形のタイトルをつけているが、実質は、著者・北公一がいかに芸能界に入り、デビューをするためにどのようなことがあり、デビューし活躍する場ができたあと、グループのメンバー全員が芸能界で頂点を極めたときに何を思ったかなどなど、芸能界の縮図を垣間見ることが出来る本になっている。中でも注目なのは、北公一がどうしてデビューできて、どうしてジャニーズのなかでトップに成れたかというところだろう。噂はここでは現実に化け、「ジャニー喜多川と毎日寝て、寵愛を受けたからだ」とはっきり述べている。その寵愛の様子が克明にかかれているので、とても妄想ではかけないないようになっていることから、信憑性は確実に確信に変わっていくのである。

 本の中で述べているが、他のタレントにも著者は聞いたようで、社長と寝たことは当然だが、体は捧げても愛情は女性にしか向けないことに対する苦悩が人生を狂わせたなどなどの証言をとっていることから、著者は「他のタレントも同様なことをされてデビューにこぎつけたのだ」と結論付ける。ここまで来れば、現在活躍しているジャニーズのタレントも同様な手口で、本人の意思とは関係なく寵愛を受けてデビューしてきたものだというのは分かるし、デビューしてきたタレントの系統を見れば、だいたい似たような人たちがデビューしているというのが分かるだろう。

 個人的にこの本に興味を持ったのは、ジャニー喜多川のホモ行為にようる未成年淫行裁判というのが日本で有名になったからである。誰にも相談せず、ジャニー喜多川に弄ばれて、そのままデビューして居ればよかったものの、本人は超真面目だったようで、親に「社長からセックスを強要された」と相談をしたことから、親が大爆発。ジャニーズ事務所を相手に淫行罪で訴えたのだ。ところが、現在の芸能界およびテレビ局関係は、ジャニーズ事務所の力がとても大きいため、ジャニーズ事務所およびジャニーズに所属しているタレントの悪口を一切言えなくなっている。従って、パパラッチ的な報道が大好きなはずのテレビ局のそれも朝の芸能ニュースの枠で、本当ならば話題にとりあげなければならないのだが、先の「蔭の圧力」があるために、迂闊にジャニーズの報道が出来ないのである。ジャニーズの報道をすると、一斉にその局へジャニーズタレントが出演しなくなるということがあるからだ。週刊誌はその点ジャニーズ事務所とは全く関係ないので、好きなことが取材として掲載することができる。週刊誌ではいろいろと報道されているのにテレビ局では一切報道されない。この矛盾が「なんだかおかしい」とおもって注目をしていたのだ。裁判はまだ判決が出ていないのだが、当然有罪だろう。だが、その前に関係者同士で「示談が成立」することも有りうる。この報道を機に、余計「嫌でもおっさんと寝ればデビューできるかもしれない」と称して、新宿2丁目に出ている立ちん棒も実は多い。

 この本の存在を知ったのは、そういう報道を週刊誌で述べているところで、昔の本の紹介として掲載されていたからだ。今この本はすでに廃刊になっているために(実際は、ジャニーズ事務所が圧力をかけて、出版を増刷印刷させなかったことが原因)、新刊を手に入れることはまず出来ない。それにかなり古い本だから、新刊を売っている人気が無い本屋でも探しきれないとおもう。たまたま、古本屋で眺めていたらこの本を見つけた。それも100円。買うしかないだろう!とおもい、早速買ってみた。内容は上記の通りで、暴露本である。これはジャニーズ事務所にとって痛い暴露本であろう。絶対宣伝させたくないし、増刷出版させたくない本であることは良く分かった。、なにしろ、社長が若いタレントの卵を、デビュー前に全部「喰っている」ことがばれてしまっているのだから。それもどのように喰っているかを克明に書いている。裁判中であることから、これは証拠物件の1つになるのは当然である。性癖は簡単に治らない。昔はしていましたが、いまはしていません。なんていうのは絶対無理。むかしやっているなら、いまもやっている。これは当然だ。特にジャニーズ事務所の場合、六本木の事務所近くに、「合宿所」と称してタレントを全員そこに住まわせているのである。好き勝手させないで、ジャニーズの事務所社長が「好きなときに」押しかけてセックスができるように囲っているのである。軟禁と同じである。人気があるタレントを1箇所に押し込めておくことはファンが大勢集まってくるために警戒しなければならない最重要項目であるが、そんなことよりジャニーズ事務所社長の欲望のほうが重要なのである。それがジャニーズだ。

 まだ読んだことが無い人は、是非この本を読んで欲しい。これを本当のことを思うか、嘘のことだとおもうかは、その人の判断であるが、嘘ではここまでかけない。

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