2006/09/05

森光子

 女優・森光子が座長を勤める舞台「放浪記」が、なんと公演1800回が達成したらしい。1961年の初演からなんと45年間も続けてきた超ロング舞台。毎日舞台公演をやっているわけではないのだが、これだけ長く続いている舞台公演数は、国内最高記録なのは当然である。それも森光子の主役というのは、初演から全くこれまでの1度も代役なしで演じているというのは凄い記録だと思う。「放浪記」は、劇作家の菊田一夫が作家の林芙美子の激動の半生を描いた舞台として超有名で、日本では誰でもが知っている舞台である。45年もやっているにも関わらず、いつの公演でも満員の観客が劇場を埋めていることで有名である。現在は、帝国劇場で公演しているのだが、必ずはとバスを初めとするたくさんの観光バスを外堀通り沿いで見ることができるし、そのバスからおばさん・おじさん等の「放浪記」観劇客の集団を眺めることができる。 そういえば、放浪記といえば、芸術座だったはずなのに、いつから帝国劇場で行われているのだろうか?

 1800回目の公演を収めた今日(9月4日)は、兼ねてから可愛がっているジャニーズの俳優東山紀之から花束の贈呈があったようである。東山紀之と森光子の関係は、芸能界ではかなり怪しい関係として知られている。未婚の森光子のはずだが、実は東山紀之と結婚しているとか。または、東山紀之が歌手「少年隊」のキャラクターから俳優に転身する際に、森光子に相談したことがきっかけで、頻繁に東山紀之と森光子の共演舞台が成立されている場合もあるとか。東山紀之を契機に、森光子のほうもジャニーズの若手の人たちと知り合いを作り始めているというのもあるし。さらにいうと、女の噂が全く無い東山紀之のゲイ疑惑を否定するために、わざと、めちゃくちゃ年寄りの森光子と親しいことにしておいて、本当のゲイであることを隠すというカモフラージュに使われているという話も有名である。

 いずれにしても、今年86歳のお婆さんにはとても見えない風貌には、いつもながら吃驚する。脱帽だ。何をしたらあんだけ若々しくしてられるのかどうかは疑問だが、いつも楽しく、生活に「苦しい」と考えないのがいいのかもしれない。しかし、もうすぐ90歳の婆さんが、あんなに元気な社会って、嫌だな-とおもう。そういえば、最近森光子が出演している全日空のCMがある。このなかでも「私はもう86歳なので、子どもの役なんかできないわ」というセリフを喋っているところがある。それをはじめてみたときに「できるかあぁ!」と思ったのは言うまでも無い。さらにCMのなかで自分の年齢を言っているのを聞いて、さらに吃驚した。

 話は脱線するが、年寄りの女優で、このひとは一体何歳なんだろう?と昔から疑問に思っていた女優が2人いる。1人は森光子で、今回のCMと放浪記で年齢が分かった。もう1人は、これもお化けといわれている黒柳徹子である。個人的には黒柳徹子のほうが好き。人間としてほんわかしているところが好き。森光子のほうは、なんだか「芸能界の大御所」というのを、本人は言わないが出している気がして成らない。芝居は上手いのは分かる。芸能界の生き字引になっているのも分かる。黒柳徹子については、別の機会に述べることにする。

 何歳まで放浪記が演じられるのか分からないが、休みなく代替なくここまで続いているのであるから、森光子が死ぬまでは演じることだろう。しかし、あの元気な女優に「くたばる」という言葉がとても似合わない気がするので、知らない間に2000回公演も達することだろう。頑張って欲しい。

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