2006/09/04

バナナからマンゴーへ

 台湾といえば、戦前から「バナナ」と「砂糖」が超超超有名であった。特に砂糖については、日本統治時代に「台湾製糖」を台湾に設立し、日本が撤退後も「台糖(現・三井製糖)」という名前で、大企業として台湾に存在するのは有名なことである。バナナについては、昔は高価なものであり、入院のときに見舞いで持ってきてもらう果物として定番だった。いまでは、お気楽に食べられ、特に運動選手にとっては急速栄養補給する最高の食べ物として愛用されている。ところが、最近は、台湾製のバナナよりも、フィリピン産のバナナが多いなーとおもっていた。やはり台湾政府も同じことを思っているらしく、違い果物で日本市場を狙っているという。それがマンゴーだ。2年前より日本ではマンゴーが大流行。日本産のマンゴーもあるが、それは宮崎でしか天候と気温が高い栽培されておらず、1個の値段が1万円もする。決してお手軽な果物ではない。台湾の有名カキ氷屋である「冰館」を初めとする台湾スイーツの店が多く日本に進出している。そこでマンゴーが紹介され、日本人の口に合ったために、いまではケーや通常のスイーツにマンゴーは欠かせないものになった。今後、台湾から日本への輸出果物の主力をマンゴーにしたいというが、日本の超厳しい農薬検査をどのようにパスするのか期待したい。

 以下は、日本経済新聞の記事からの抜粋


<2006/09/04, , 日本経済新聞 朝刊, 6ページより>

 マンゴー、パパイアなど付加価値の高い熱帯産フルーツを農産物の対日輸出の主力に――。
バナナで知られる台湾が果物の対日輸出で新戦略を推進する。蘇嘉全・台湾行政院農業委員会主任委員(農水相)が日本経済新聞に語った。

 バナナは「農園規模が大きいフィリピンと競争できない」と判断。ライチ、スターフルーツなどの輸出拡大も目指し、それをテコに2008年の農産物輸出額を05年比で二割増やす計画という。7月下旬の東京・渋谷での「台湾物産館」開設に続き、横浜市にも同様の物産館を開く方針だ。

 7月上旬、日本で台湾産マンゴーの一部から基準を超える残留農薬が検出されたが、蘇委員は「当該農薬の使用を禁止した」と説明。日本市場に合わせた品質保全策として、2015年までに全産品に生産履歴の追跡制度も導入する考えだ。

(台北=山田周平)

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