2006/09/05

ネットと香り

 はっきり言ってこのニュースを見たとき、「まだ諦めていなかったのか?」と思ったのは自分だけじゃないはずだ。NTTの研究所で考えられたくだらない研究成果の1つとして、匂いデータとネットの融合を発表したのは5年位前だったはずだ。ネット上に匂いが乗る訳でもなんでもない。あらかじめ匂いを嗅ぐ人がいる拠点に、匂いを発生する装置を用意し、その装置に向かって、匂いに関する量のデータを送ることで、受信側で、匂いを再構築しそれを擬似的に人間に匂わせるというもの。こんなくだらないことは何かに使われるのかと思ったら、下記のようなラジオ番組とのコラボで決まるとは思わなかった。どうせなら、映画・映画館と提携して、映画の中で演出とされる「匂い」を作るというほうが一番便利だと思うのだが・・・。または、芝居が行われているところで匂い装置を置くほうがいいと思う。いずれにしろ、研究所で考えるほどの「研究物」ではなく、「暇だったから作ってみました」という素人に毛が生えたくらいの開発物だと思う。FM局とのコラボについては、匂いが主人公じゃないので、絶対に失敗する。においありきの空間構成が成立しない限りにおいて、この手のコラボは絶対失敗すると思うな。

 ダムタイプあたりに頼んだらいいんじゃないの?

 以下はニュースより

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とエフエム東京は4日、香り発生装置を使ったラジオ視聴者向けサービスを10月に始めると発表した。香りの情報をラジオ番組のホームページから配信。視聴者のパソコンから専用装置に情報を転送すれば、その香りを楽しめる。 専用装置は6種類の香料の混合割合を調整して様々な香りを演出する仕組み。NTTコムは通販サイトを通じて1台5万円前後で販売している。この装置用の情報を、エフエム東京の番組ホームページから配信。番組に登場するアーティストの印象に合った香りの情報を提供する予定だ。

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