2006/09/06

モビット

  電車の中の広告を見るのは結構好きである。路線によって宣伝されている内容というのが違っているのがもっと面白い。共通して宣伝されている内容で、車内つり革広告として有名なのは、やはり新刊の雑誌の宣伝だろう。特に週刊誌。内容を見なくてもその見出しだけで、雑誌の中身が分かってしまいそうな広告だ。満員電車の中で身動きができないときに、こういう車内つり革広告を見れば、世の中の動きが大体分かるし、ニュース性だけじゃなく、芸能・社会等々の最新の話題が分かるので便利な手段だと思う。雑誌の宣伝以外は、沿線の宣伝が通常主な内容として掲げられる。

 都営三田線は東京を縦断している東京都が運営している地下鉄の路線である。北はマンモス団地で有名な高島平団地であり、南は、以前は三田までしか営業していなかったが、その後東京都心の中では交通が不便で有名だった白金地区を通り、目黒まで営業をし始めた。それと同時に、東急目蒲線と相互乗り入れすることで横浜へも直接行くことが可能になった。通っている沿線は都内でも有数な金持ちエリアを通っているはずなのに、なぜかこの電車の車内広告は変な広告が多い。特に多いのが、昔からそうなのだが、サラ金の広告と、サラ金で困った人たちが「借金帳消し」してもらいたいために駆け込む弁護士事務所の宣伝が多いのだ。金を持っていなさそうな人たちがたくさん住んでいる場所を電車が通っているのであれば、こういう宣伝が多いのは分かるが、三田線は別にそんな地域を通っていない。昔から不思議に思っていた。

 今日三田線に乗ってみると、なんだか車輌がいつもと違うなという雰囲気を感じた。写真にもあるように、なんとすべてのつり革にネクタイがぶら下がっていたのだ。どこぞのおっさんが、ネクタイを外して忘れていったのかなとおもったが、同じような派手なネクタイをこんなにたくさん忘れる人はまず居ないだろう。良く見ると、ネクタイは普通のネクタイの長さは存在せず、ネクタイの上には「モビット」の宣伝が書かれている。モビットとは、三菱東京UFJ銀行が行っている「サラ金」サービスである。やっぱり三田線独特の宣伝の1つ「サラ金」の宣伝ではある。そんなに金に困っている人が多いのだろうか?日本経済が上向きになっているというのに。下町を通っている線路で宣伝するのであれば分かるが、なぜ三田線?そして、このモビットの宣伝は一体何?派手な宣伝は目立っていいのだが、これだけつり革のところに掲げてあると、なんだか触ってはいけないのではないか?と思ってしまう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

9/13、大江戸線で同じネクタイ広告を発見した記事を書きましたので、リンクさせて頂きました。
http://long-tail.seesaa.net/article/23686429.html

おきらくごくらく さんのコメント...

リンクありがとうございます。

大江戸線にも広告としてネクタイが使われているのですね?実は都営新宿線でも見つけてしまいました。しかし、営団線ではまだ見ていません。ということは、都営とモビットの間の広告契約だったのでしょうか?