ドブロブニク最初の夕御飯は、メイン通りのプラツァ通りからちょっと裏道に入ったところにある「プロト(Proto)」という店に入ってみた。店の入口は「あれ?この店やっているの?」というような店構えで、普通の家に入っていくような感覚で裏道に面した入口を入るが、建物に入ると、ちょっと中地下階になっているので、そこを下りてレストランの中に入る形式である。
この店は、ピレ門に近く海沿いにある超高級レストラン「ナウティカ (Restaurant Nautika)」の同系列のレストランであり、味は本店のナウティカに負けず劣らずだが、値段が手ごろということもあり、結構観光客には人気なんだそうだ。だから、レストランに入ると、テーブルの数は結構たくさんあったのにも関わらず、どこも「Reserved」のカードが置かれたテーブルばっかりで、ふらっとレストランに入って座れるというようなところが少なかったのは衝撃的だった。また、地球の歩き方にも書かれているような店なので、店内にはほとんど日本人観光客しかいなかったというのも、ダブルでショックだったところだ。
ドブロブニクは、クロアチアの中でも物価が高いと言われているところであり、レストランとしても、他のクロアチアの都市に比べて格段に高いと思われている。確かに値段が高いと思うのだが、このプロトは他のレストランに比べると、後から考えれば高い店だなという印象を残す店だった。しかし、その値段に対しては満足する料理の味だったことは付け加えておく必要がある。
メニュは、よほど日本人観光客が多いらしく、日本語のメニュもちゃんと用意されている。最初、メニュを持って来ようとしたときに、「Which language?」と聞かれたので、まさか日本語のメニュは無いでしょうーと勝手に思って「English」とお願いしたのだが、なぜか日本語のメニュが来た。おっさん、おっさん、わかっているんだったら最初から日本語を持ってこい!遊ぶなー。うわぁーん。
さて、今回、このレストランで頼んだメニュは以下の通り。・スカンピのグリーンパスタ (Zeleni rezanci s repovima od skampa) 138KN
・ムール貝のプザラ、マリ・ストン風 (Dagnje na malostonski nacin) 58KN
・海の幸・ポレンタ囲み (Blagodati mora u vjencu od palente) 202KN
・スズキの野菜敷き (Brancin na kusinu od povrca) 198KN
前菜としてパスタとムール貝を頼んでみたのだが、これが真面目に1人1メニュなんか頼まなければよかったというくらいの量の多さ。前菜だけで、ふぅ、お腹いっぱいっということになりそうなくらいの量だったのには驚いた。
グリーンパスタは大き目の剥いてある海老が混ざったパスタであり、これはこれで海老好きな人にとっては美味いものだったに違いない。パスタの麺が平たく太めであるために、ボリューム感がかなり感じることができる。緑のパスタにしているというためのこの着色は、当然野菜類からの色なのだろうと思うのだが、なにを使ってこの色を出しているのだろう?ムール貝も、ブリュッセルあたりでフライドポテトと一緒に提供されるくらいのバケツサイズのムール貝の量。だが、こちらは、貝の大きさは大きいのだが、中に入っている身の量がとても小さいので、殻から身を取り出して食べるのが本当に面倒くさいだけだった。もちろん、それなりに量が多いので、これだけでも満腹になる。しかし、前はムール貝の料理は美味しい美味しいと思って食べていたのだが、ムール貝の生態を知った途端に食べる気をなくしたということが経験している。それにも関わらず、なぜこのときはムール貝を食べようと思ったのか、今もって自分の選択の馬鹿さ加減について説明できないでいる。ベルギー式に、最初に身をとった貝で、別の貝の身を穿り出すために貝を挟むようなやりかたをしていたのだが、これがどうもお店の人の目に留まったようで、「器用なことをしているねー」みたいな目線でじっと見られながら食べた。たぶん、フォークを使って身を取り出すような食べ方をするのだろうと思っていたのだろう。フィンガーボールも用意されていたのだが、これは当然最後の最後に使うことにした。メインは、魚料理のスズキと、シーフードのピザみたいなものを頼んだ。ポレンタ囲みというのは、魚のフィレ、イカ、玉ねぎ、にんにく、トマト、魚のだしを使用したものをお好みやき風にしたものであり、これはかなり美味しい。スズキのほうは、白身魚のスズキの下に茹でた野菜各種を敷いて、それを上からクリームソースをぶっ掛けたようなもの。見た目よりも味がとても豊かに感じるものだ。味はどれをとっても美味しい。それにボリュームがめちゃくちゃある。ありすぎて、残したいと思ったくらいだ。コースメニュもあったのだが、そんなもんを選んでいたらきっと胃拡張になるんじゃないだろうか?
御飯と店のデコレーションはとても良かったのだが、店の隅っこに座っていた50歳くらいの日本人が鬱陶しかった。おっさんなのだが、その隣に座っていた日本人カップルと談笑していたので、最初はそのカップルのツアコンをしている人なのかなと思っていたのだが、実はそうではなく、単に話し相手が欲しかったらしく、旅慣れていない旦那を連れていたカップルにちょっかいを出しているつまらないおっさんだった。ドブロブニクでなにをしている人なのか知らないのだが、カップルが勘定を済ませて店から出たあとからでも、一人でワインをちびちびやりながら、隅っこでカモになるような日本人を探しているようなものだった。カップルのテーブルから2つテーブルが隣であったので、ちょっかいを出そうとすればできたのだろうが、こちらも「来るなジジィ」オーラをバンバンに出していたので、近寄ってこなかったのだろうと思う。だいたい、旅行先に行くと、普段はつまらないおっさんで、日本人を見ると同胞だからという理由だけで近づき、無駄話をして、仲間意識を持たせようとするつまらない人が結構いる。50歳くらいの定年までカウントダウンというような人たちが一番性質が悪い。
Proto
URL : http://www.esculap-teo.hr
Address : Sireko ulica 1
Phone : 020-323234
Open : 11:00 - 23:00
Holiday : なし
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