2011/05/11

ウィーン空港

ウィーン市内から空港に向かうにはCAT (City Airport Train)が一番楽だ。20分おきに出発するし、途中でどこにも寄らないで空港まで到着するからである。オーストリア航空の航空券を持っている人は割引券が使える。改札は無いので、車内で車掌が検札に来たときに、航空券の半券と一緒に割引乗車券を見せればいいのである。さて、空港に着いたらチェックインカウンターに行くのだが、オーストリア航空に乗るのであれば、馬鹿でもわかる真っ赤なカウンター群のところに行くとよい。ウィーンからヨーロッパ各国に出発する飛行機の数が多いということもあるのだが、これほど1つの航空会社にカウンターを占有している数が多いというのもすごいものがあるというくらい、ずらーっと並んでいる。それも全部オーストリア航空専用カウンター。カウンター群の前には、自動チェックイン機もあるので、それを使い、席だけはチェックインをして、荷物だけをドロップするようにするのが普通なのであるが、たいていの人はそれが面倒くさいのか、荷物をもってチェックイン作業をせずにカウンターに並ぼうとする。しかし、だいたいが、真っ赤な制服を着た空港職員に「先にチェックインをしてからカウンターに並んでね」と促されている。そう。カウンターは荷物をドロップするだけに存在しているのである。だから、すごい長い列ができていたとしても、その列の進み具合がめちゃくちゃ早いのである。ただ、中には、チェックインしたときの席が気に食わないので変えてくれーというひともいるのは当然だ。チェックインをしたら、そのまま搭乗口のほうに普通に行くのもよし。しかし、なにかお土産を買おうとした場合には、不思議なことに、空港の到着ロビーのほうが出発ロビーよりモノの値段が安く、出発ロビーのほうが搭乗口コンコースより安いという現象に気づくだろう。だから何か決まった製品を買う予定であるのであれば、到着ロビーのフロアにある店で買ったほうがいい。

ちなみに、雑誌類も食べ物も上記の現象に該当する。特にクロアチアのガイドブックを買い忘れてしまって、到着ロビー、出発ロビー、搭乗口エリアの3種類の場所を見たときに、同じ本なのに値段がぜんぜん違ったのには吃驚した。しかし、お土産の種類としては、搭乗口エリアのほうが断然多い。ウィーンで買うとしたら、マンナーのウエハースと、ザッハトルテはお土産として最高だが、これらは搭乗口エリアで買ったほうがいいと思う。しかし、マンナーだけでいえば、マンナー専門店が実は空港内にあるので、そこで買ったほうが良い。普通ならピスタチオ味のオーソドックスのものしか置いていないが、この専門店ならレモン味やら別の味まであるので種類が豊富だ。ザッハトルテは、2個入り32ユーロのものが一番手ごろなのかなと思う。これ1個だけでもかなり満腹太郎になれるだろうと思うのだが、家族4人で半分ずつ食べてもいいし、お土産に渡してもいいだろう。なにせ、本場のザッハトルテなのだから。やっぱりホテル・ザッハーのザッハトルテは最高。チョコレート嫌いでもこれだけならちょっとは食べられる。なぜだろう?気分の問題?ところで、オーストリアはシェンゲン協定に加盟している国であるため、同じシェンゲン協定の国にいく場合には、全くパスポートコントロールを通ることはない。しかし、オーストリアからクロアチア、そして日本に行く場合には、クロアチアと日本がシェンゲン協定に入っていないため、必ずパスポートコントロールを通らないといけないのだ。ただパスポートにスタンプを押されるだけだろ?と思うと何の考えもないと思われるが、実はシェンゲン協定外に行くためのターミナル側ではお土産屋が本当に貧相である。お土産らしいものが売られていないのだ。だから、このパスポートコントロールを通ってしまったあとに「買いたいものがあったのにー」と思った場合には、あとの祭りだ。是非パスポートを出す前にもう一度改めて買うものはなかったかを確認したほうが良い。

もっと裏技をご紹介。クロアチアのザグレブからウィーン経由で日本に帰る場合、本来ならウィーンの空港ではパスポートコントロールを受ける必要がなく、そのまま日本行きの搭乗口に行けばいいだけだ。もちろん、それはクロアチアでウィーンから日本行きの搭乗券を持っている場合による。しかし、それではせっかくのウィーン航空での買い物が全く楽しみがない。パスポートコントロールの向こう側、つまりオーストリア国内側に行くと、お土産がめちゃくちゃたくさんあるので、ここは一度オーストリア国内に入国するようなことをしてみよう。つまり、お土産を買うためだけにオーストリアに入るのである。別にパスポートコントロールのところでは怪しまれることはない。正しい入国方法で入国しているのだから。また、オーストリア入国時には特になにも書類に記載することはない。だから、なおさら気軽に入国をすることができるのである。入国したら、そのまま荷物を受け取るふりをしてそのまま到着ロビーに行っちゃおう。そこで、到着ロビーで買い物するのもよいし、また出発ロビー経由、出発搭乗口コンコースに行ってお土産を買うのもいいだろう。搭乗券を持っているのであれば、出発搭乗口コンコースをうろうろしても全然問題なしだからだ。

しかし、帰国の便としてウィーンから日本に戻る際に、ウィーン空港でお土産を買おうと上述の方法をとるために出発ロビーに行ってみると、異様に人がたくさんチェックイン待ちになっていた。あとで詳細については記載する予定だが、このとき、ウィーンの空港ではチェックインシステムが空港全体で故障してしまい、一時期チェックイン処理ができなくなってしまっていた。そのためにめちゃくちゃたくさんの人が列を作って並んでおり、どの人もうんざりした顔をしていた。
そうそう、忘れるところだったが、ウィーンの空港にはなぜかアダルトショップが存在する。それも搭乗口エリアにだ。売り場は他の店のど真ん中ではなく、一番外れに存在するので、ウィーンの空港全体をウロウロすることをしなかったら、絶対見落としてしまうような気がする。売られているのはビデオや小道具、そして下着類。興味がある人は入店してください。なお、店内での撮影は禁止です。

0 件のコメント: