ウィーンに来たら絶対行くべきレストランは、プラフッタ以外に無い。ここに行かないでウィーンに行ってきましたなんていっていたら、それはウィーンに行ったことにはならない。前にウィーンに来たときにもこのレストランに来て、めちゃくちゃ食べ過ぎた記憶はあるのだが、それでも飽きずにまたやってきた。
絶対この店は混んでいるのに決まっているので、早めに行かないと絶対門前払いになるか、すごい時間待たされるかどちらかになる。だから、遅くても19時には現地に到着しないとダメだなというつもりで店に向かってみた。泊まっているホテルからプラフッタへ行くには、1度乗り換えなくてはいけないのが面倒くさい。
さて、店に到着したのはまだ空は明るく、これから夕ご飯を食べるという気分の明るさではぜんぜん無い。だけど、これはヨーロッパに春から夏に行くと北緯が高いから日が長く照っているから本当に遅い時間まで明るい。
店に到着するとこれからご飯だという人たちがわんさか店の中に入っていこうとする。ここで怯んで、他人に入る順番を譲ってしまうと、その人が席に案内されるからだ。他人より先に席に案内されることを望むのであれば、あとから入ってくる人たちが、前に入ったひとたちの団体の連れだというのは考えないほうがいい。
プラフッタに入ったときにもほぼ満員だったが、2人席になんとか座ることができた。が、これがまたへんてこりんな場所。だいたい、室内のほうが良かったので、室内希望と言ったのがいけなかった。天井だけあって半分屋外になっているほうが空いていることは空いていたのだが、そこは寒いので嫌だーといったことが敗因。2人席といったら、大抵は向かい合わせになるものだが、なぜかカウンター席に座らせられたみたいに、テーブルに横並び。ちょっと、前からテレビカメラでご飯の撮影をしているわけじゃないんだからさー、そんな席に案内しないでよーと思う。が、その席、向かい合わせに座ると、片方は通路側になっているし、その通路はひっきりなしに給仕さんたちが通るので、みながなにを注文しているのかというのが良く見えていて、結構楽しかった。ここで食べたのは下記の通り。
Couvert : 2.80 EUR × 2
Marin Spargel(白アスパラガス) : 13.60 EUR
Tafelspitz(ターフェルシュピッツ) : 22.30 EUR
Ochsenzunge(牛タンシチュー) : 16.20 EUR
Seidel Pils(ピルスナービール) : 3.60 EUR × 3
やっぱりビールは軽めのピルスナービールに決定。喉越しばっかりを気にする日本のラガービールとはぜんぜん違うところが飲みやすくて良い。これこそ、水代わりに飲めるビールみたいで結構飲んでしまうのだが、ビールは飲むとお腹に溜まってくるので、そうなるとご飯が食べられなくなるのであまり飲まないようにしたい。それから、春にヨーロッパに行っているから、ここは絶対外せないのが白アスパラガス。これを食べずして春は来ないとまでヨーロッパ人は思っているくらい良く食べられているものだ。日本だと緑色のアスパラのほうが人気があるようなのだが、白アスパラも緑も実は同じもの。育てるときに陽に当たっているかいないかというだけ。
そして、メインはターフェルシュピッツ。これを一人で食べると結構満腹なるので、できればたくさんの人でシェアすればいいのだと思う。プラフッタの店の名刺に、
「Wo der Tafelspitz zu Hause ist… 3x in Wien」
(ターフェルシュピッツを提供しているのは・・・ウィーンでは3店だけ)
と書かれているくらいなので、ここ以外でターフェルシュピッツを食べたなんていうのは口が裂けても言うのは恥ずかしいことだというくらいのメインの名物料理に当たる。ちなみに上記の文句の3つの店とは、プラフッタの本店を含めた3つの店のこと。(Wollzeile, Hietzing, Nussorfの3店)
その料理は前にも書いたのだが、肉料理というよりも、総合料理といったほうがいいかもしれない。肉料理の入った鍋のほかに、ジャガイモをベースとしたガーリック風味をつけたてんこ盛りのサイドメニュも付いてくるからである。でも、どれもこれも美味いのでかなりパクパク食べてしまう。それに絶対飽きないし、また食べたいと思うはず。そして牛タンシチュー。これは日本で注文したときに出てくる牛タンシチューを想像されると、本当に間違い。薄っぺらい牛タンが数枚入っているだけのものだと思うだろうが、そんなことを想像していたら、提供された鍋にはいった牛タンをみたときに、胃の受け入れるべき大きさを巨大化しないといけなくなってしまうことだろう。すごい分厚い牛タンが何枚も入っていて、まるで肉厚のステーキがそのまま入っているような感じだ。それも巨大。なんじゃこの大きさと思うだろう。でも肉厚なのに、その肉にじわーっとスープの味が染み込んでいるために、そんなに牛タンなんか要らないと思わなくても、あっさり食べることができるんじゃないかと思う。前回のプラフッタ訪問のときにはこの牛タンを食べなかったが、また食べてもいいかなと思った。食べ終わったあとは、もうすっかり陽が落ちてしまい、いよいよ夜がやってきたなーという感じだ。お店を出たのが9時ごろで、そのころになっても店の前には人が結構並んでいて、これからご飯を食べようと思っている人たちがたくさんいるようだった。でも、絶対店の中で食べるほうがいいと思う。ヨーロッパ人はオープンテラスで食べるのが主流だと思われがちだが、コーヒーハウスの文化が根づいているウィーンにおいては、オープンテラスよりも室内のほうが好まれる。Plachutta Wollezeile
URL : http://www.plachutta.at/
Address : Wollezaile 38, 1010, Wien
Phone : 01-512-15-77
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