2012/09/29

ロッテルダムの景色

ロッテルダムの町は、だいたいすべての観光地と思われるところは徒歩圏内で歩ける。駅から港があるところまでも2kmくらいしかないのた、散歩もかねていけば、結構そんなに遠く感じないのである。しかし、ロッテルダムは商業都市として君臨しているために、バスとトラムが結構充実している都市だ。だが、そうは行ってもロッテルダムが日本の都市のように無計画に拡大していった都市とは異なるのは、やはりナチスドイツによる徹底的な街の破壊があったからだろうとおもわれる。そのおかげで、都市計画を復興する段階から考えられたことが、現在のロッテルダムの整然とした街並みにを作ることができるきっかけになっただろうと思われる。
アムステルダムは運河が素晴らしい風景を演出していたのだが、ここロッテルダムも運河の街。アムステルダムはごみごみしたところに運河が通っているに過ぎないが、ロッテルダムの場合は、これが街中なのかと思えないくらい静寂に満ちたところに運河があったりする。大都市の中の静寂ほど素晴らしい環境は無いだろう。ただ、ロッテルダムの人たちはこの環境がごくありふれたところなのか、この運河沿いを散歩しているひともいないし、ベンチで座ってのんびりしているひとたちというのも居ないのが不思議だ。

町全体が1つのキャンバスになっているような街づくりになっているように思ったのは、何気に運河沿いに芸術作品が置かれていたことを発見したことだ。あとは、無意味なつくりをしている建築物が多いことにもよる。現・新生銀行のビルのような変な形をしているビルなんかも結構たくさんあったりするが、これは地震大国日本にいる人間からすると、建築的に大丈夫なのかとすごい不安になるが、ここオランダには全く地震が無い。どちらかというと土地が無いのだが、それは長年の埋め立てがあるため、地中深くに基礎を作ってしまえば、あとは変な形に作っても全然問題が無いというわけだ。詳しいことは「ロッテルダムの建物」の項目で記載したいところだ。

運河沿いを走っていたトラムをたまたま観たのだが、これが芝生の上を走っているように見えて、とてもかわいい。すべてを鳥瞰的に街をみていると、全部が芸術に見えてしまうようだ。

北欧を中心としてエコブームは徹底しているところだが、オランダもそのうちの1つ。オランダはロイヤル・ダッチ・シェルがあるから、石油には困ったことは無いと思うのだが、自国のことだけじゃなく地球規模で環境を考えようとしているので、結果的に化石エネルギーよりも電気を使って自動車の充電をするということを積極的に行っている。だから、至る所に充電用のスタンドが街のなかにあり、一見すると、単なる道路に駐車するための切符を発券しているしているスタンドにしか見えないところが結構ある。

自動車が運河に落ちそうになって止まっているのも、これも一種の芸術なのだろうか?それとも単なる駐車なのだろうか?それは持ち主に聞かないとわからない。

街中を歩いていると、合気道の道場を発見。へぇ、こういうところもあるんだーと感心していたら、中から人が出てきて「こんばんはー」と挨拶をされてしまった。合気道をやっているひとなので、なにか殺されるんじゃないのかとおもったのだが、合気道は攻めのブ武道ではないので、こちらが襲わない限りは襲ってくることは無い。それにしても、道場では日本語が必須になっているのか、ここに通っていたひとの日本語が、とても綺麗な発音だったので、そちらのほうが吃驚した。そういえば、オランダはアーネスト・ホーストとかがいる格闘技が盛んな国であることをすっかり忘れていた。合気道がどこまでオランダで盛んなのかは知らないが、それなりに競技人口が多いのだろう。

ロッテルダムは地下鉄も発達しているところではある。しかし、街の中に見る地下鉄の入口は、なんとなくマクドナルドの店のマークに似ているので、「あっ、マック発見」とお腹がすいたときに実は何度か思ったことがある。しかし、旅行先では絶対にマックに入らないので、発見してもそれだけでふらふらと店内に入っていくようなことは個人的にはしない。いつ開業したのかはしらないのだが、ロッテルダム中央駅を始発として地下鉄は運行しているようだ。乗車率はどの程度あるのかは不明。

港のほうに歩いていくと、すごい高そうな美容院を発見。独自のシャンプー、リンス等を売っているようなところで、店内の内装もとても豪華そう。こういうところで髪の毛を切る人というのは、どういう客なんだろうと想像してしまう。きっとロッテルダムの金持ちなんだろうな。それもおばさん。

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