2012/09/29

Cloos (デン・ハーグ)


ロッテルダムまで戻って夕御飯にしようかと思っていたのだが、結構遅い時間になったので、ロッテルダムまで戻るのも面倒くさくなり、それならとデン・ハーグでご飯を食べることにした。といっても、ロンリープラネットをみても、地球の歩き方を観ても、デン・ハーグにはこれと言って目立つようなレストランが無いため、それだったら、朝の黄金の馬車を観ることができた広場に面しているカフェ・バーでもいいから、そこで御飯という代物でもないと思うのだが、お腹を満たすくらいはできるだろうという食べ物を食べに行くことにしてみた。

名前は「Cloos」という店。広場に面したカフェが並んでいる店のなかでも一番端に存在する店であるから、意外にどの時間帯でも人がたくさんいた。別にこの店が飛びぬけて良さそうというわけじゃなかったのだが、行きにこの店の周りとおったときに、変な帽子を被ったおばさん2人が黄金馬車を通る時間までのんびりしていたのを発見していて、その印象が強かったからであった。

最初はビールだけ飲んで帰ろうと思ったのだが、途中から雨が土砂降りになってきたこともあり、それが面倒くさくなってしまったので、ここで腰を落ち着けることにした。ちょうど店に入って、なにかを注文しようかなと思ったときに、叩きつけるような土砂降りが急激に始まり、傘を持っていないような人たちが急いで店に入ってきたので、運が良かったと思う。
さて、ここでは最初はSeizoensbierのビールを飲んでいたのだが、そのあと、勢いがついてしまって、海の幸のタリアテッレ(Tagliatelle Fruitti di Mare con Peperoncino : EUR 16.80)とついでにラム肉のステーキ(Costolette d'agnello alla griglia con salsa di miele timo : EUR 19.60)も注文した。


タリアテッレは単なるいろいろな海産物が入っているパスタだと思っていたのだが、メニュにも書かれている通り、唐辛子が入ったペペロンチーノだったために、意外にバクバクと調子を扱いて食べるのができなかったというオチ。でも、こんなカフェもどきのようなところなのに、ちゃんとした料理だったことには吃驚した。味がちゃんとしていて、辛さの中にブイヤベースのスープが混ざっているような味わいだ。麺が細いパスタではなく太麺であるために、味がよく染みていて、それが麺と具をうまい具合に絡んでいるのが良い。麺が細いと、麺は単なる腹を満たすだけの御飯の代わりにしかなくなるので、それでは全然このような複雑な味を楽しめることには無いだろうからだ。

ラム肉のステーキも勢いで注文をしたようなものだが、これもなかなか素晴らしい。なにが素晴らしいって、ラム肉の独特の臭みが全くなかったからだ。羊の肉は子供の肉でも大人の肉でも、どちらも牛肉以上の臭みが出てくる。これを如何に消して、味付けするところに料理の醍醐味があるというものだ。ただ、生肉が好きなような野蛮人にとっては、臭みが無い肉は肉じゃないという意見が出てくるのも分からんでもない。そういう人は、腐りかけの肉を好んで食べていれば良いというもの。

バーカウンターみたいな形式のようなところでご飯を食べたのだが、ここだけで意外にお腹が膨れた。一緒にいた友達は満腹になったのかどうかは不明。きっとあと2皿くらいは食べた買ったに違いない。

EetCafe CLOOS
URL : http://eetcafecloos.nl/
Open : 10:00am - 01:00am (Lunch : 10:00am - 16:30, Dinner 16:30 - 22:00)
Address : Plein 12a, 2511 CR Den Haag
Phone : 070-3639786
Email : info@eetcafecloos.nl 

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