2012/09/29

デン・ハーグの街並み

デン・ハーグの街をぷらぷら歩いてみた。ビネンホフから女王が住んでいるハウステンボスを通り、国際司法裁判所がある平和宮(Vredespaleis)まで行ってみよう。平和宮までは路面電車が通っているので、本当ならこれに乗っていけばあっさり行くことができるのだが、それではデン・ハーグの街並みを全く知らないで終わってしまうので、女王のお膝元の街がどんなところなのかは、肌で感じたいので、ちょっと遠いかもしれないが歩いてみることにした。
パッサージュのある通りを真っ直ぐ進んでいくと、まるでサーカスが行われているんじゃないかと思われる八角形の建物が見えてくる。ちょうどこの通りは路面電車が走っているところなので、ぼやぼやしていると、うしろから路面電車がやってきて轢かれることになるから注意。この八角形の建物は今では服屋の専門店になっているのだが、見た目としては結構古いので、もともとは宗教的儀式のようなものに使われたんじゃないのだろうか?
オランダにはアルバート・ハインのほかにも大きなスーパーマーケットのチェーン店が存在するが、そのひとつにEkoPlazaというのがある。こちらも地元のお母様たちの御用達になっているスーパーであるため、品ぞろいはかなり豊富。

スーパーの隣りに郵便局があったので、ちらっと見てみた。オランダの郵便局があったのだが、壁にはギリシャ神話のヘルメス神のレリーフが掲げられている。ヘルメスは商業の神様で、旅の神様である。でも、なんでへるめすなのか?といわれるひとは、ギリシャ神話を読んでもらいたいところだが、場所間移動をするのは旅人と商人と昔はもっぱら決まっていた。彼らは荷物と情報を地点間で移動させていたわけである。従って、ヘルメスは情報通信の神様でもあったというわけである。だから、郵便局にヘルメスが描かれているのは何の問題もない。

八角形の建物の傍には、オランダの中でも古い時代から存在する居酒屋「't Goude Hooftがある。ここはもともとが騎士が集まった社交場として発展したところでもあったし、市場としての機能も持たせていたところである。現在では、レストランであり、カフェであり、クラブであったりする多目的な社交場として君臨する。さすが15世紀に作られた建物だけあって、建物からの風貌が時代を臭わせる。

女王が住んでいる場所まで続く通りをPrinse通り(Prinsestraat)ということなのだが、この通りは特にこれと言った店はあまり目立たなかったのだが、それでも王宮が傍にあるからということで、見た目にはよくわからないが、王家御用達の店がたくさん実は存在する。しかし、そんな感じは微塵も感じず、普通に道の1列は違法駐車が縦列駐車しているため、対向で車が通った場合にはどうなるんだろうと心配になるし、道を歩いても楽しさが感じられない。むしろ、表通りのほうが華やかな感じがするから、それに比べるとこの通りはずっと寂れているように感じる。

平和宮に行く途中、いかにもオランダらしい建物がある交差点を発見。ちょうどHogewalと交差するところなのだが、ここは常に花で囲まれているような交差点のように見えて、もっと観光客の人が来ても良いんじゃないの?と思ったりした。
そういえば、途中でコソボの大使館を発見。コソボはセルビアから独立して間もない国ではあるのだが、オランダは早くからコソボを国として承認。そのためにここに大使館がビルの腹借りとして存在していた。コソボって、そういえば内陸の国ではあるのはわかるが、国として首都もなにがあるのかもまったくわからないわ。

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