2012/09/29

ジェネバー(オランダ)

ジンと言ったら、アルコールでは代表的な飲み物だし、いろいろなカクテルに使われている酒であるのは有名なこと。しかし、このジンがもともとはオランダのものだったということは実はあまり知られていない。ジンという名前はイギリスの酒になるのだが、そのジンはオランダのジェネバーを真似て作ったものである。だから、オランダのジェネバーのほうが本当のジンだと言って良いだろう。

じゃ、なんでイギリスにジンが渡ったかというと、それはオランダのウィレム3世がイングランド王として迎えられたときに、一緒にこのジェネバーが持ち込まれたというのが真相。イギリスは世界の王として、世界各地に植民地をその後作ったこともあるのだが、それが効してジンが一般的に世界的に広まったんじゃないのかと思われるが、それは個人的な見解。

オランダ生まれのジェネバーだが、これはオランダの各都市で普通の酒屋で売られているので、手に入りやすい酒だといえよう。それも750ml程度でも10ユーロもしないくらいで手に入るので、まさしく庶民の酒といえるんじゃないのだろうか。でも、ビールが1ユーロくらいで手に入ることを考えると、やっぱりジンはちょっと手が届きにくいかもしれない。ただ、日本で買うと結構高いから、お土産としては十分良いものだと思う。が、やっぱり瓶を持って帰るのは思いのが難だ。

お勧めなのは、スキポール空港にあるジェネバーのコーナー。このコーナーはジェネバーを売っているわけじゃなく、ジェネバーの宣伝をしているところなのだが、ジェネバーをもっと一般的に知って貰うために面白い趣向でジンの良いところを紹介している。具体的には、ジンを使ったカクテルを作るところを、インタラクティブで映像とそれを観ているひとがコラボレーションできるような仕組みになっているのだが、そのときに出来上がったカクテルを最後は、観ている客にむけてぶっ掛けるということをしている。が、実際に液体が飛んでくるというのではなく、液体が飛んだときに残り香が通常は出てくるのだが、それだけが噴出し口から出てくるということデモとしているのだ。その甘い匂いが本当に液体をかけられたような感じになるつくりは面白い。スキポール空港でトランジットする人でもいいのだが、このコーナーを見つけたら、是非試して貰いたいとおもう。

お勧めはBols Corenwyn社のジン。アルコール度数38度で陶器の瓶でできているので、持って帰るにはちょっと重いが、絶対記念になると思う。ここの会社は実は世界最古の蒸留酒製造会社として知られているところでもある。

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