2013/05/08

ヒースロー空港の空港ラウンジ

ロンドン・ヒースロー空港の空港ラウンジには、今回2種類を体験した。行きはターミナル1のスターアライアンスゴールドメンバーのラウンジで、帰りはターミナル3のシンガポール航空のラウンジである。

まずは行きのラウンジのことについてから感想を述べてみたい。

ターミナル1のスターアライアンスゴールドメンバ用のラウンジは、目の前にトランジット用の搭乗券を発券するカウンターの傍にあるために、自分たちも搭乗券を貰ったあとにすぐにラウンジを探すことは可能だった。
中に入ると、意外にも薄暗い雰囲気のラウンジだが、人が少ないせいか、想像しい他のラウンジとは異なりのんびりすることができたのは嬉しい。そして、結構奥行きが広いスペースであり、椅子も狭苦しく置かれているわけじゃないところが、ある程度他人とのヒューマンスペースを確保できるという意味では良い空間だった。
ラウンジに置かれている飲み物やつまみという点で言うと、飲み物はワインはビンを逆さまにして口のほうをファミレスの飲み放題サーバのように押せば出てくるという方式をとっていたのが面白い。シャンペンも含めて10種類くらいのワインがおいていたのはすごい。もちろんイギリスなのでエールビールも冷蔵庫にドンと置かれているので好き勝手にのめるが、酒飲みの友達に言わせると大した味のものは無かった模様だ。ソフトドリンクについてもひと通りはあったようだが、コーヒー・紅茶のところでは、イギリスだからということもあり、用意されていたのはトワイニングのTバックだった。変な味のものからオーソドックスのイングリッシュ・ブレイクファーストまでいろいろあるので、まとめてTバックを貰ってくればよかったというのが感想だ。おつまみでいうと、あまり美味しくないクッキー類がたくさんあったことと、フィッシュ&チップスから発想しているのか、ポテトチップスの袋が大量にあった。アレだけ食べたらそれで満腹になってしまいそうだ。サンドイッチなどのお腹に溜まりそうなものはなかったのが悔しい。
しかし、人間的に良く出来た人が多いのか分からないが、ラウンジをタダ飯やタダ飲みをするための場所という位置づけで利用している人はあんまりおらず、ラウンジは人ごみから外れてのんびりするところや、ネットで仕事をするための場所として使い、つまみや飲み物はあくまでもサイドメニュという位置づけで利用しているという人が多かった。空港で金を使うのをケチるためにラウンジに寄って集っているのはアジア人の癖みたいに見えて、なんだか恥ずかしい思いをした。それにラウンジに居ると、各種の出発の案内もしてくれるということもあるので、安心できるという場所なのかもしれない。
帰国時に使った空港ラウンジは、ターミナル3だったからということもあるのだが、ラウンジの数が多すぎて、自分たちが利用できるところはどこなのだ?ということでまずは引っ掛かった。ラウンジエリアは、ターミナル3の手荷物検査が終わったあとの広いお土産売り場エリアを通ったあとに「ラウンジはこちら」と看板が書いてあるので、てっきり1つか2つくらいのラウンジがあるのかとおもったら、なんとターミナル3には、ラウンジが5つも存在する。利用する航空会社によってこのラウンジが違うようなのだが、シンガポール航空は単独で1つのラウンジをヒースローに持っているようで、シンガポール航空を利用するラウンジ利用可能者はみんなここに集まってきていたようである。

1つの航空会社による単独利用のラウンジであるので、中はそれほど広くない。それでも十分なスペースはあると思われる。ネットもここでは無料で利用できるのだが、入口付近で、ラウンジ利用じゃない人が野良無線を拾うために突っ立っている中華系の人がいた。こういう光景は実は他の空港でも良く見られており、それだったら金を払ってやれよーとおもうのだが、先述の通り、無料のものには我先にと貧乏人根性丸出しで飛びつくが、有料のものはいかに有益であっても絶対金を出さないということに徹しているアジア人の特長なんだろうと思う。
それにしてもシンガポール航空単独でラウンジを利用するというのはなんとも贅沢だなとおもったが、ロンドン=シンガポール便は1日3便毎日飛んでいるので、それだけ利用者数も多いから、優良顧客を確保するためにも独自でラウンジを持っていてもいいという判断なのだろう。このラウンジの中に入ると入口付近に、シンガポール航空のプラモデルもあるし、ロンドンタクシーのシンガポール航空の制服カラーが置いてあるので、興味がある人は見てみると楽しいかもしれない。

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