2013/05/08

シェラトン・リスボン・ホテル&スパ

リスボン滞在期間中はずっと同じホテルに滞在していた。ここまで同じところに長期間滞在していたのは初めてではないだろうかとおもう。結局同じホテルに7泊したことになるからだ。今回泊まったのは、シェラトン・リスボン・ホテル&スパ(Sheraton Lisbon Hotel&Spa)だった。

これまで他の都市のシェラトンに泊まったことはあるので、それと同じ感覚でこのリスボンも最高の宿泊を補ってくれるんだろうと、かなーり高い期待を持って予約してみたのだが、はっきりいってガッカリだった。たぶん、世界中のシェラトンの中で一番最低のシェラトンだったと思われる。それについて下記に列挙していきたいと思う。

今回の予約は通して7泊を取ったわけじゃなく、「2泊したら1泊無料」というタイプのプランを6泊分とり、それとは別に1泊2日のプランを予約することにした。これによってかなり値段を削減することができたとおもわれる。格安ホテルサイトから予約すると、あまりこういうプランには出くわさないが、直接シェラトンのネットサイトにアクセスして予約したこともたぶん削減は大きいと思われる。そして、このときに予約したのはスタンダードタイプではなく、夕方や夜になって疲れたらラウンジでのんびりして、酒をガブ飲みしてやろうと思っていたので、クラブゲストルームのタイプにして予約した。ポルトガル自体が他のヨーロッパ諸国より物価が安いところなので、円安傾向になっていたにも関わらず、クラブゲストルームの部屋は、朝食つきでも1人1万円くらいなので安いほうだったと思う。

事前にネットで予約し、その予約の中でも先に支払いを行ってキャンセルはできないというガチガチの制限があるタイプにしてみて、ちょっとでも宿泊費を安くしようと思っていた。この予約は自分が行ったわけじゃなく、JCBカードを持っていた友人がネット経由で行ったのであるが、この時点では問題なく受け付けてくれることができた。ところが、実際にチェックインを行う際に「デポジット」として、予約時に使ったクレジットカードを登録しようとしたときに事件が発生した。このホテルは、一般的なヨーロッパのホテルと同様、JCBカードは受け付けることができなかったようなのだ。シェラトンホテルグループ全体としてはJCBカードは受け付けるが、ホテル個別だと受け付けないというのはよくある話だ。今回はそれに該当した。やはり日本独自のクレジットカードであるJCBカードは世界では弱いことがここでも露呈したわけだ。仕方ないので、VISAカードを持っている自分がデポジットと、最終的にはチェックアウト時の処理についてもVISAで行うことにした。が、ここで疑問が残る。予約時にJCBカードで「支払ったつもり」になっており、実際のチェックアウトでは、違うカードで支払い処理が行われている。結局ホテル側としてはどちら側からホテル宿泊料をもらうことになっているのだろうか?まさか、JCBとVISAと二重の支払いを採っているというオチなのだろうか?このあたりのホテル予約とカードの関係に付いて詳しいひとが居たら教えて欲しいところだ。自分のカードから決済されて支払いが行われているのかは、次の支払い請求書一覧が来ない限りにおいては確認することが出来ない。いまのところ、事前予約を2月に行ったJCBカードのほうからは、今のところ(2013年5月現在)請求書として引き落としをされた形跡がないと友達は言っていた。

部屋に付いては見た目はそこそこの広さがあり、きれいだった。ただし、窓からの景色は海が見える側だったとはいえ、目の前に同じ高さの建物の天井部分が見えていたので、すっきりした部屋の窓からの景色ではなかった。エドゥアルド7世公園の大きな国旗も見えるし、遠くに4月25日通りとつなぐ紅い橋も見える。

部屋としてはベッドのある部屋のところはこれと言ってなにか特長があるものがあるとはいえない。強いてあげれば、テレビがバング&オルフセンの薄型テレビだったのはいいのだが、持ってきていたiPad/iPodと接続できる赤・白・黄色の端子が接続できるところが全く無く、持ってきていたコンテンツをテレビで観るということが出来なかったのは面白くなかった。あとは設備として、コーヒーメーカはあるのだが、こちらは最近よく見かけるポーションごとに入れるタイプ。これはたくさんポーションを貰っておいても良いのだが、今回自分たちの部屋がクラブラウンジを使えるところなので、別に飲みたくなったらラウンジに行けば良いじゃないかとは後で思う。
 
 
 
クラブラウンジについては別途記載するとして、部屋のことをもう少し述べてみたいと思う。バスルームは、どこかのホテルでも同じような形式だった気がするのだが、ベッドルームからガラス張りで丸見え状態のものだった。もちろん、ブラインドを下ろせば中は見えないので、エロい気分になりたくない人はこれを使えば良いだろう。そして、浴槽とシャワーは同じところで利用することになるのだが、トイレはさらにまた別の仕切りで区切られたところに存在する。浴槽がこのホテルの場合、自分が脚を伸ばしても全く平気なくらい長いので、ゆったりと湯船でのんびりすることができるのは嬉しい。バスフォーム類は存在しないので、バブみたいなものを持っていけば本当に便利だろう。ただし、この浴槽およびシャワーのお湯を出すために捻る回しレバーがめちゃくちゃ硬いし、妙な突起が付いているため、回すたびに痛いのが難点。
 
 
 アメニティとしては、洗面関係はひと通りのものは存在した。しかし、これはベッドのターンダウンのサービスとも関係するのだが、ウェブサイトにターンダウンのサービスはあると書いてあったのに、全くターンダウンが滞在中行われなかったのがイヤだった。そして、ターンダウンの際に、アメニティが足らなかったり、コーヒーのポーションが足らなかったら、そのときに補充をしてくれるのが通例なのだが、それも一切無かったのがこのホテル。嫌がらせかと最初は思ったのだが、最初から最後までこのままだと、そういう資質のホテルなんだと諦めが付く。ましてや、こちらから電話で「ターンダウンが入っていないじゃないか!」と文句を言うのも卑しい韓国人やケチな中国人みたいでいやだ。

そういえば、スリッパもそうだが、歯ブラシもこのホテルは付いていないんで、頼まないと持ってこない。しかし、スリッパは絶対あったほうが良いと思うし、歯ブラシはそのへんのスーパーで買ってくれば良いことなのだが、わざわざ買うほどでもないだろう。シンガポール航空を利用しているひとだったら、夜間飛行のときに歯ブラシのセットはもらえるので、それを利用しているのも良いだろうと思う。

すべての部屋は無線LANが利用可能だが、無料ではない。1日あたり19ユーロの利用料を払えば使うことが出来る。しかし、ラウンジに行けば無線LANは無料で使える。1階のロビーフロアにも共通利用のPCがあるのだが、ここはPCが使えるというだけであって、ネットにつなげる時には、部屋と共通のIDとパスワードがないと使えない。わざわざ1日19ユーロも払うんだったら、モバイルルータでも持っていき、海外ローミングサービスでも使えば、いまだったら日本のキャリアだったら、文字程度だと1500円未満では使えるので、そっちを利用したほうが断然良い。

ところがそのクラブラウンジだが、利用時間が他のホテルに比べると少し短いような気がした。朝も7時からしか利用できないし、夜は23時には閉まってしまう。同じ部屋の鍵を使ってラウンジに入れることができるために、ラウンジに専用のコンシェルジェが常時いるということは無い。だいたいの人がここで無料のネットを使うためにやってきているか、ちょっとお茶でも飲みに来ている人が多かった。しかし、ラウンジの楽しみとしては、酒とソフトドリンクもそうだが、お茶菓子も期待したいところだし、それが頻繁に補充してくれるというのを期待したいのだが、ここではほとんどその補充がない。早い者勝ちで、エッグタルトを食べられたりするのだが、食べられないこともある。酒の種類もひと通りはあるとしても、それほど種類が多いわけじゃないので、酒飲みの友達としては、これはちょっと残念な感じがするという感想を述べていた。お茶菓子の期待もできないということは、朝晩のご飯についても期待してはいけない。それほど種類が多いものを用意しないからだ。特に夜の場合は、本当にちょっとしたつまみしかなく、今日は面倒くさいからラウンジで夕御飯の代わりにしようなんていうことを考えたら、きっと空腹で死んでしまうんじゃないのだろうか?個人的な感想としては、世界中のシェラトンホテルの中で一番ショボいラウンジなんじゃないのだろうかとおもった。ただし唯一許せることがある。それは窓からの景色はとてもすばらしい。自分たちが泊まっていた22階の部屋と2階しか違いがないのに、目の前に部屋と同じ高さの建物がなくなっているぶん、景色がいいようだ。見晴らしがいいことだけがこのラウンジの良いところだろうと思う。
 
 
 
先述の通り、クラブラウンジでの朝食は種類が少ないので結局1度も使うことが無かったのだが、朝食は1階のロビーフロア奥にあるところで食べることが出来る。意外に種類はたくさんあるが、さすがに7泊もしていて、毎日同じところで食べていると、だいたい厭きてくる。なぜなら用意されているご飯は毎日同じものばかりだからだ。きっと中華圏のホテルだったら、趣向を凝らして、毎日でも客にあきさせないようなことをしているんだろうとおもうのだが、ここはヨーロッパなので、ご飯に対してそれほど興味が無いのだろうと思う。
 
 
 

ホテル全般的なことを言うと、まずロケーションは素晴らしい。地下鉄黄色線のピコアス駅(Picoas)から歩いて90秒くらいのところに存在する。ピコアス駅は東西に改札口が存在するのだが、サルダーニャ駅(Saldanha)方面の改札口から地上に出たほうが本当に近いのだ。そして目の前の大きな通りが、空港からボンパル広場のほうに延びている通りであるため、車の通りとしては立派であるため、空港からタクシーで移動しても15分くらいで到着することが出来る。さらに、先ほどの地上に上がる出口からあがると、広い道路と交差する片側一車線のトマース・リベイロ通りに出くわすのだが、それはちょっとした坂道になっており、坂道を上ぼるように上がっていくと、150メートルくらいのところにスーパーが存在するので、ここで日頃部屋で食べるものを買ってくるということも良いだろう。

じゃ、内部に入ったらどうかというと、従業員のやる気の無さが目立つ。ドアマンというのは、ホテルの入口に立っており、一番最初にそのホテルに宿泊客がやってきたときに接するホテルの人間であるが、これがまぁやる気ゼロというのがバレバレで、あんたの仕事は一体なんなんだと思っているのか?と感じた。宿泊客が来ても愛想が悪いし、ドアも開けないし、ハローの一言も発しない。ポルトガル人はシャイだというのは聞いたことがあるが、あれはシャイじゃなく単なるサボりだ。これは見苦しい。

ホテルの混雑振りは日によって全然違うようだが、メーデーの次の日の朝はすごい混んでいた。メーデーのときは休みなので、そのときにホテルで休暇を楽しもうと思っていた人が翌朝ホテルの朝食にやってきたというのが正解だろう。滞在5日くらいまではリスボン到着からずっと同じだったら日本人の中年夫婦がいたのは分かっていたのだが、6日目の朝には居なかったので、きっとそのまま帰国したのか、それとも他のポルトガルの都市に移動したのだろうと勝手に解釈した。たぶん向こうも、この日本人たちは一体いつまでいるんだろうね?と夫婦で会話していたことだろう。

そういえば、何度かラウンジに行ったのだが、このラウンジを使っていたのはどうやらアメリカ人がめちゃくちゃ多かったようだ。が、彼らの食べ散らかしは汚いこの上ないことと、ホテルの従業員があんまり片付けに来ないので、どのテーブルにも飲み終えたグラスの置きっぱなしと、食いかけの皿の出しっぱなしで、そのあとに自分たちがやってきたときに、席が空いているからそこに座っていると、たまにしか来ない従業員が来たときに、じぶんたちがこれだけ飲み食いしたみたいに見られてしまうのが腹立たしい。アメリカ人って本当にどこにいっても自分が王様だと思っているみたいで、あの人たちと関わっていると面倒くさい。

今度リスボンに泊まったとしても、もう絶対このシェラトンには泊まらないと思う。それだったら、ボンパル広場周りにはたくさんの大きなホテルが存在しているので、そちらに泊まったほうが絶対良いだろう。

シェラトン リスボン ホテル&スパ
Sheraton Lisboa Hotel &Spa
URL : 公式サイトはこちら
Address : Rua Latino Coelho 1, 1069-025 São Sebastião da Pedreira, Lisboa
Telefone: +351-21-3120000

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