西門町のイメージが変わってしまったのは、たぶん紅楼劇場のあたりがめちゃくちゃ変わったからだろう。それまで紅楼劇場のあたりは、西門町の中でも、ボーっとしているような場所かとおもっていた。あの目立つレンガ造りの八角形の建物があるだけのつまらない広場だとおもっていたのだが、そこが最近変わったのは、一種のゲイタウンに変貌したからだろう。
誰が何のために作ったのかわからないが、台湾には多く存在するゲイが新宿二丁目に遊びに行き、クラブだけではなく、もっと広い範囲で集合的な店を作ってみると流行るだろうと読んだのかわからないが、台湾でゲイが集まることができる連続した店の集合体がこの紅楼劇場近辺だといえよう。
新宿二丁目のように、雑居ビルにゲイバーが密集して参入しているのとは違い、ちょっとオシャレなオープンカフェ風にしているところが、趣向が違う。よく見ると、店員が全員ゲイなのだが、客層は全員ゲイというわけではなく、ストレートのひともやってくるし、家族連れの親子も来たりすることができるカフェ+バーになっているところが良い。新宿二丁目の場合は、出会いの場と、同じ境遇の人たちが回りを気にせずゲイ的な会話をしてもいいような空間を町全体が作っているという感じだが、ここは別にゲイたちが他のゲイを求めるために来るというのではない。他のゲイを探すならFunkyやLuxyのようなクラブへ行くことのほうが早いだろう。
前から気掛かりな場所だとは思っていたが、実際に来てみてわかったことは、「中途半端だな」ということだろうか。よっぽどLuxyで、汗臭い筋肉男が上半身裸で踊り狂っている景色のほうがよっぽどゲイの世界を堪能できるというものだ。
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