2009/09/13
荘家火鶏肉飯(台中)
無為草堂に行くために、広い公益路を歩いていく途中に、昼ごはんのついでと称して、美村路一段との交差点に存在する鶏肉飯の店「荘家火鶏肉飯」に行ってみることにした。公益路には前にも記載したのだが、ほかにたくさんのちゃんとしたレストランが存在する。ところがこの店は、交差点の角にあるからかもしれないが、ひっきりなしに常に客がやってきて、店の中で食べるか持ち帰るかしているのである。台中ではちょっとした人気の店のようだった。
店では看板メニュである鶏肉飯と、数種類のメニュが存在するだけだ。そんなに馬鹿デカい器でもないから、さくさくっと食べられる。小腹が空いたときに学校帰りに立ち食いとして食べるというようなご飯としては最適なのだと思う。こういう店を、ぜひ日本でもはやらせたらどうかなとおもうのだ。牛丼屋やうどん屋のようなファーストフードと同じように鶏肉飯の店も流行らせたらいいだろうとおもう。値段次第だとは思うが、これが500円や600円だったら、客は入らないだろう。
店はおばちゃんたちが分業して、ご飯を入れる人、鶏肉を入れる人、その他の人と別れているため、手際が本当にいい。手際が悪いことといったら、お金の徴収だろう。買う側も、注文と同時に料金を払ってしまえばいいのだが、自分のような旅行者はいつ払ったらいいのだろうとかなり迷ってしまう。普通のレストランと同じように、食べた後にお勘定を払う形式が一般的だと思い込んでしまうからだ。屋台に慣れているような人であれば、そうは思わず、注文と同時かまたは料理が運ばれたときに一緒に払うという形式をとるはずである。このときも頭が回らず、なぜか食べたあとでも、店の中で「お金を取りに来ないかなー」と勝手にモジモジ君のようにしていた。情けない。
鶏肉の料理ではハズレはないとおもうのだが、ここの店も概してハズレではなかった。ただタクシーに乗って、わざわざここまでくるようなものではないとおもう。なにかのついでにこの店の前を通りかかったときに、さくっと寄ればいいのだとおもう。だが、店構えは、面している通りが広いために、デカい看板を掲げているからとてもわかりやすい。
ちなみに、ここの店で使われている鶏肉は七面鳥の肉なので、クリスマスの時期に食べるあの鶏肉の味がしっかりしている。ご飯もたんなる白米ではなく、鶏がらのスープで炊いているため、シンガポールやマレーシアあたりで食べられている海南鶏飯と同じように、ご飯だけ食べてもかなりうまい。ただし、カロリーは高いだろう。
ついでに青菜炒めも注文したらいいと思う。が、こちらは、鶏肉飯に比べるとあまり作ることに気合が入っていないらしく、たまたま注文したときには「没有!」と言われてしまった。だから、腹が満たさなかったために、がっついた子供のように2杯でも食べてやろうかと思ったくらいである。いちおう簡単なスープも付いてくるので、それだけでも十分かもしれない。いや、昼ごはんをこれだけというのであれば、それは少なすぎるかもしれない。
やっぱり屋台の延長みたいな店なので、そこで落ち着いてがっつり食べるという場所としては適さないと思う。ただうまいので、また台中に来た時には、かならず寄りたい場所だと思う。
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