西門町というと、若者の町であり、最先端で流行っているものがここにはあるというイメージしかもっていなかったが、侮るなかれ。西門町は新旧の文化がうまく調和している謎の町なのである。西門町のメイン歩行者天国から、ちょっと離れてみると結構怪しげな建物がたくさんある。感覚としてはアキバの裏通りという感じだ。でも、雑居ビルで商売されている内容は、アキバのようなPCやアニオタ御用達のようなものを売っているわけではない。どこで仕入れてきたのか分からないような雑貨や服が、鰻の寝床のような狭い店としてたくさん存在するのである。冷やかし半分にいろいろなビルに入ってみるのもいいだろう。
そんな中に萬年商業大楼というビルがあるのだが、ここには地下に生意気にも「地下美食街」なるものが存在する。どんな美味いものがあるのかとおもうのだが、天井が低いし、どう考えてもうまそうに見えない店がたくさん並んでいる。だが、このビルの歴史とともに歩んできた歴史的な店が存在する。それが「金園排骨」である。
何が美味いって、安い値段なのにボリューム満点だし、なんと言っても美味い!美味い、美味い、うまいー!特に排骨が美味いのだ。看板メニュにもなっているくらいだから、看板に偽り無しだ。
この店を紹介してくれたのは、台湾でモデルなどのメイキャップをしている友人だ。メイクの仕事をするついでにスタイリストの仕事もしているので、こういう西門町で怪しげな掘り出し物を買いに、よく来るのだそうだ。やっぱり持つべきものは地元の友達だなーとおもう。こういう怪しい店はガイドなんかにはあまり紹介されないからだ。でも、最近は台北も注目されてしまったので、結構いろいろなガイドも出てきたから、その中には載っているのかもしれない。
さて、ここでの食事というのは、もうほとんど学食のノリと同じである。看板メニュの排骨は当然頼んだのだが・・・というか、勝手に友達がこちらのリクエストを聞かずにあれこれ頼んだために出てきたものが以下のとおりである。
・咖哩排骨飯・燙青菜・炸豆腐・蝦捲
はっきり言って食いすぎである。1日2回しか食べないからという意味不明な理屈を前から聞かされていたが、1回の食べる量が多かったら、そりゃぁあんた、太るわ。だいたい、夕方なのに、この期に及んでカレーライスを頼んでしまうなんて言うのは、もうほとんど部活帰りの高校生と同じである。さすがに満腹になってしまった。ちなみに、カレーライスだけに見えているのは、「咖哩排骨飯」の一部であり、排骨とカレーライスが別々に持ってこられるので、とても同じ料理とは思えない。
中途半端な時間に行ったわりには、常に客が着席していたので、この店は地元民にもとても人気があるところなんだなというのが良く分かった。それに、ビルの地下だといっても、全く不潔感がなく、むしろ士林夜市で食べているより清潔なんじゃないかというくらいのものだ。ただ、知り合いがいなかったら、この店には絶対入らなかったと思う。金園排骨
住所:台北市西寧南路70号B1-11(萬年商業大樓)
電話番号:02-2381-9707
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