2009/09/13

紫藤廬(台北)

台湾師範大学の傍に、とても雰囲気の良い茶芸館が存在する。歴史的にも古蹟に指定されている建物としても台北の中では名高いのが紫藤廬というところだ。

この店は、初めてきたところだ・・・っと言いたかったのだが、実は3年くらい前に来たことがある茶芸館だった。この日、台北の友達と会って「紫藤廬」に行こうと言われたときに、最初は知らなかったので、「へぇ、初めてのところだー」と思ってわくわくしていた。場所もよくわからないので、タクシーで移動したのだが、到着してみて、実際に来たことがある場所だとわかった。その3年前のときも、いまはアムステルダムに住んでいる台湾人に連れてこられたのだが、そのときは古亭駅から歩いてここまできて、店の名前もわからず、すたすた連れていかれたところがここ。当時の自分は、どういうところかの説明もなしにどこに連れて行くんだろうと、古亭駅からは少し距離があるので、それを気にしながら歩いていった。連れて行ってくれたところが感じがよかったのだが、当の本人は「疲れたから昼寝する」といって、店の中で寝転がったので、その態度をみたときにも「なんというヤツなんだ」と呆れてしまった。そして、また台北のひとが連れてきてくれたのがこの店である。それだけこの店は台北の中でも一目置かれているところなんだろう。自分がお茶好きであることは、自分を知っている台湾人の多くは知っている事実。満足して貰おうと思って連れてきたところがここなので、その選択は嬉しい。台中の無為草堂と同じように、壁の向こう側は、静かな佇まいを演出した建物と、時間を忘れてしまいそうな内装の店が存在する。ほとんどが畳部屋になっており、この店はもともと日本家屋をそのまま利用しているのだということがよくわかるものだ。ここでは、のんびりと友達の雷さんと一緒に時間を忘れてお茶とおしゃべりを楽しんだ。久しぶりにあった雷さんだったが、全然容姿が変わらず、一体どんな薬を使って若作りをしているんだ?と疑問に思ってしまう。本人曰く「ベジタリアンだから」なんていっているが、日頃の努力のたわものなんだろう。それに日本語も達者なので、こちらも日本語だけ十分会話が出来る。ここで注文したのは普段は飲まない東方美人と阿里山珠露茶。なんでこの期に及んで東方美人なんか選んだのかいまだにわからないのだが、緑茶系ばかりではなく、たまには焙煎された紅茶系統のほうも楽しんでみたかったからということもあるのかもしれない。でも、選んだときには、なにも考えずに、えいやっと選んだのは言うまでもない。あとは、「台湾人だから得意でしょ?」という面子を擽るようなことを雷さんに言って、お茶を作ることを全部やらせてしまった。さすが外省系台湾人。面子のことを持ち出すと「いやだ」とか「できない」は言わない。

紫藤廬
URL : http://www.wistariahouse.com/
地址:台北市新生南路三段16巷1號 
電話:02-23637375;02-23639459 
服務時間:10:00-23:00

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