2009/09/13

旗津港(高雄)

地下鉄橘線で終着駅の西子湾まで行き、地上にあがると、もうそこは港町そのものの風景が広がる。地下鉄の出口を上がっただけでは、目に見えてくるものとしては、普通の台湾の街並みにしか見えない。しかし、風に乗って匂って来るのは、あの潮の匂いだ。高雄の港も日本の大きな港のように決して綺麗ではないのだが、やはり海の匂いだけは汚くても感じることが出来る。むしろ、街中の匂いとは違うため、異質な匂いとして潮の匂いを感じてしまうのかもしれない。

地上出口をあがると、そこは臨海二路という大きな道路が走っているのが分かる。そのとおりを目の前に小高い丘が見える方角に向かって、左側のほうは、もう高雄港の海が見えるところである。だから、駅から臨海二路を道路沿いに歩いても良いし、地上出口を出たらすぐに左に曲がって、ひたすら海が見える方角へ歩いていくというのでも、どちらでも海にたどり着ける。後で記載する旗津フェリーに乗るのであれば、すぐに左に曲がって海のほうに行くほうが良いだろう。

臨海二路から突き当たりの丘まで歩いていくと、今度は丘を舐めるように迂回する道路の哨船街になる。この通り沿いからは、旗津フェリーの乗り場からフェリーが出て行く様を見ることができるのと同時に、ここが港であることがわかるように、普通の漁船がたくさん停泊しているのを目撃することができる。運がよければ、漁師が沖から帰ってきて、水揚げしたり、魚釣りの客が帰ってきて成果を見せびらかしているところをみることが出来る。フェリー乗場があるのは、入江になっている湾を挟んで哨船街と反対側の濱海二路沿いにあるのだが、現在、哨船街と濱海二路の間を歩行者専用(?)かと思われる橋を建設中だ。このあたりの観光名所になっている中山大学附近からフェリー乗場に行く際に、湾をぐるっとまわっていかねばならないのはとても面倒くさい。それをショートカットできるようにするために建設中のようである。フェリーが湾を行き来しているので、それを邪魔しないように、海から高い位置に橋が掛けられている。
とにかく高雄は暑いところだが、この旗津港のところは日陰になるところが全くないので、海をみながらボーっとするというような、風流なことは考えられない。

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