2010/09/29

チョコラテリア・サン・ヒネス(Madrid)

ディズニーランドに行くと、スタンド形式で売られていて、甘いシュガーテイストのお菓子であるチュロスを見かける。でも、このチュロス、本当は「チューロス」という名前が本当で、スペインが本場のお菓子である。ディズニーランドのチューロスは、カリカリに揚げたところに砂糖をぶっ掛けた状態を食べるのが通常だが、スペインでは、このカリカリ揚げたチューロスをチョコラーテに浸して食べる。もちろん、チョコレートが苦手な人(自分のことだが)でも、普通にコーヒーを飲みながら食べるという、普通のスタイルでももちろんよし。

マドリードで一番有名なチューロスの店は、チョコラテリア・サン・ヒネス(Chocolateria San Gines)だ。1894年に創業したこの店は当時から大人気の店だったようである。表に廻って誰も通らなさそうな小道のほうに行ってみると、店の前の道にプレートがあり、そこに創業の印がある。日本で言うところの、ビルには必ずどこかに付けられている定礎みたいなものなのかもしれない。渋谷のBEAMSの傍と、三郷のららぽーとに、この店の日本支店が存在するが、その本当の本当の本店のことである。スペインでさえ支店の店舗を持たない店だったのに、なぜ日本にそれも2店舗も進出したのかは不明だが、きっと商売根性で汚い日本人が「ぜひ、日本で出させてくださいよー」と説得したんだろうと思う。渋谷も三郷の店もどちらも行ったことがないので、味はどうなのかは知らないが、きっと似たようなものなのだろう。もちろん地元のマドリードの人たちにも御用達の店だが、それよりも日本・海外のどのガイドブックにもこの店は載っている為に、旅行者がひっきりなしにやってきている大繁盛の店だろうと思う。実際に自分達が来たときにも、たくさんのどうみても旅行者というひとたちが、ガイドを片手にやってきていた。店の位置は、実はわかりにくい場所にある。歩行者天国のアレナル通り沿いにあるマドリード最古の教会であるサン・ヒネス教会(Iglesia de San Ginés)を見つけたら、その角を教会沿いに曲がって、さらに曲がっていくと、奥に見えるところに店は存在する。決して表通りに存在しないので、だいたい教会付近でガイドを持ってうろうろしているひとが居たら、それはこの店に行こうとしていて、場所が分からなくなっている観光客だとおもって間違いない。実際に自分達は場所が簡単に分かったのだが、店を探してわけがわからなくなっている韓国人観光客の団体と、フランス人老夫婦を見かけたら、時間が経ってからそのひたちが入ってきたので、迷っていたんだなというのが分かった。店内は老舗だという割りには、綺麗なカフェという感じである。バールと同じように、ちょっと食べてそのまままた仕事に戻るというような人でも気軽に入れるように、スタンドで食べるところと、座ってじっくり喋りながら食べるというスタイルと、両方が楽しめるようなカフェ形式である。カウンターの後ろに、リカーボトルだったら、完璧にバーにしか見えないようなところなのだが、実際に並んでいるのはコーヒーか紅茶のリーフの缶である。
ここではもちろん、チューロスとコーヒーのセット。友達は、チューロスとチョコラーテのセットである。どちらも3.2EURだから、なかなかお得な値段だ。チューロスは1本や2本食べている分においては、お菓子という気がしてくるのだが、数本以上食べて行くと、だんだん胸焼けのようになって来る。やっぱり揚げ物をたくさん食べていると気持ち悪くなってくるのと似てくるのだろう。そして、チョコラーテに浸して食べているというのと、砂糖をぶっかけて食べるのと、なにも掛けないで食べるというのでは、やっぱり何かを掛けたほうが断然美味い。場合によっては、フライドポテトと同じような感覚でケチャップをつけてもいいんじゃないのか!?と思うようにもなった。こういう風に文句を言っているのだが、でも、やっぱり美味い。

マドリードに行ったら、いろいろなカフェがあると思うが、絶対この店は行くべきところの1つだろう。

Chocolateria San Gines
Adress : Pasadizo de San Gines 5
Phone : 913 656 546
Open : 9:30 ~ 31:00
Holiday : なし

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