2010/09/28

Room Mate Hotels Laura (Madrid)

マドリードでのホテルは、空港から市内への便を考えたときに、空港バスというものがなく電車しかないということはガイドを見てわかっていたので、重いトランクを持って移動するのは面倒くさいから、空港からの直行路線で便利そうな場所を選ぼうかと思っていた。しかし、空港から市内に伸びる地下鉄路線「8号線」は、マドリードの北のほうである Nuevos Ministerios までしか来ていない。マドリードのメインとなる王宮やプラダ美術館に行くには、ここから地下鉄を乗り換え乗り換えしないといけないという、とても不便なところだということがわかった。それなら、いっそうのこと、後々の移動性のことを考えたら、最初から面倒くさくても市内の中心地付近にホテルを確保したほうが良いのではと気づき、比較的安いホテルを探してみる。ガイドには載っているところだと、ほとんど高いものばかりで、それも4つ星級ばかり。それだといくら現在円高だとはいえ、ホテルの費用が高くなってしまう。それで場所からネットで検索してみると、結構安めのホテルがいっぱいあることがわかった。

地下鉄 Opera / Callao / Plaza del Sol 駅の三角地帯が一番どこに行くにも便利だということがわかったので、その拠点を中心にホテルを探してみた。結構実はユースも含め検索するとたくさんヒットする。その中で、特に目に付いたものは、スペイン国内でチェーン展開しており、デザイナーズホテルとして売り出している Room Mate Hotels というところだ。このホテルチェーンは、ホテルそれぞれに名前を持っており、マドリードの今回宿泊しようとしたところは「Laura」という名前のところだ。すべてが人間のような名前を持っている面白い趣向のホテルである。しかし、ホテルのロケーションは地下鉄駅から行くと、細い道をクネクネ曲がっていかないといけないような場所であり、大きな通りに面していないため、これはきっと駅からホテルに着くのに迷うんじゃないのか?と思った。なので、円高だからという意味不明な理由によることと、重いトランクを持って石畳を引っ張りまわさないといけないことは嫌なので、タクシーに乗ることにした。行きはドライバが迷いに迷ったことと、途中、後述する自転車レースのために道路が閉鎖していたことによって遠回りをしなければならなく、メーター制の運賃ではあったが32ユーロくらいだった。帰りは25ユーロ。
デザイナーズホテルというと、シンガポールではマジェスティックホテル、台北では、ランディスホテルと泊まったことがある。ランディスホテルはデザイナーズホテルのなかに分類されてはいるが、基本的に中華の良い部分だけを現代風にアレンジした部屋のつくりをしているので、宿泊者には落ち着いた雰囲気を楽しめる。しかしながら、シンガポールのマジェスティックホテルは、酷かった。あれはほとんどラブホテルと同じ。設計した人の自慰的なホテルであり、機能としては特に不自由なものはないのだが、落ち着かない。ラブホテル大好きな人であれば違和感がないと思うが、個人的趣味にはあわなかった。そういう経験があったので、今回のマドリードのホテルもデザイナーズホテルに分類されるということを知って、頭の中にマジェスティックホテルのようなへんてこりんホテルを想像したのは言うまでもない。

フロントのところは、どう見てもラブホ。ただ、フロントの人の顔が丸見えになっているところはラブホとは違うか。どうして、こういうデザイナーズホテルの形式は、白か黒か赤を基調としたはっきりした単調色で作られているんだろう。やっぱり気のぬくもりやアンティーク調のほうが個人的には雰囲気が落ち着く。フロントの人はてきぱきと処理をしてくれた。部屋は1階角部屋のところである。さて、部屋の中であるが、これが天井がめちゃくちゃ高い。それもそのはず、ロフト形式になっており、1階はリビングと風呂とトイレ、2階は寝室とトイレがある。天井が高いので敷地面積はそんなに広いわけじゃないのだが、広く見えてしまうから不思議だ。部屋の中央部に、ソファー形式のテーブルと椅子、そして、端に脚があるテーブルと椅子が設置されている。部屋全体は間接照明になっているので、一般的な部屋のように電気を煌々と照らすようなことはない。間接照明と、下から照らすスポットライトみたいなもので間接的に部屋を明るくさせているのもデザイナーズホテルの「おしゃれ感」なのだろう。1階の角部屋であるために、外は歩いているひとが良く見える。というか、見えすぎ。そこでレースのカーテンと、厚手のカーテンの両方を締め切った状態に終始いた。ただ、幸いにもあまり人通りが多くないところに面しているので、丸見え状態でも別にいいかなとは思うが、やっぱり少し嫌だ。1階のバスルームだが、ここは残念ながら湯船がない。シャワールームだけである。それもちょっと狭い。部屋の広さがあるんだったら、いっそうのこと2階に広めのシャワールームでも作れば良いじゃないかと思った。洗面関係のアメニティは、シャンプー・リンスとボディローションのみ。歯ブラシはない。シンガポール航空の機内でかっぱらってきた歯ブラシセットがここでは役に立つ。どうしてヨーロッパのホテルはこういうアメニティをあまり揃えないのだろうか?あと、このホテルは幸いシャンプー類が用意されていたのだが、あまり程度の良い質のものではなかったので、使い捨て用に持ってきた、台湾のホテルで使われている塩入りのシャンプー・リンス・ボディーウォッシュを使うことにした。最初ホテルの備品を使っていたのだが、どうも匂いが安っぽいことと、体に悪そうな感じがしたので使用するのを止めたのだ。2階の寝室のほうは、広めのベッドがあり、これは文句なし。1階にも2階にもテレビがついているので、テレビマニアの人には便利だ。またテレビで言うと、ここのテレビは外部端子が充実していたので、持ってきた ipod 内の動画再生も問題なくできた。あと、2階の設備で言うと、トイレがあるが、これが主要部分は擦りガラスであるにも関わらず、あとは全面ガラス張り。ラブホあたりでは良く見かける形式である。結構、こういう丸見え形式は苦手だ。備え付けのテレビのことで言うと、スペイン国内で見られるチャンネルは(CH1~CH6)と、海外のテレビ局(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ)の大体は受信できている。だから、ヨーロッパの主要ニュースについてはこれらを見ると全部わかるのだが、日本語放送は入らない(当たり前か)。だから、結局番組全体がつまらないなーとおもったこともあるので、よくマドリードのこのホテルにいるときには、ipod に入れてきた動画(サザエさんと銀河鉄道999)を観まくった。

ネット環境は無線LANが完備されており、ホテル宿泊者のみが使えるようになっている。部屋から外部にも漏れていたりするが、これはパスワード認証されているので、容易にはアクセスできないだろう。マドリード滞在中は、たまにホテルから twitter や各種ウェブサイトへの閲覧を行ってみた。利用する際にはフロントに行って、「使いたいんだけどー」と言えばアクセスコードを教えてくれる。もちろん無料である。

そういえば、このホテル、触れ込みとしてゲイフレンドリーということが書かれていたのだが、フロントにいる人のうち、男性の係員が全員ゲイじゃないのか?というような雰囲気を醸し出していた。特に無精ひげ面の1人の男性担当者は、絶対ゲイだと思う。言葉遣いと指の動かし方が、いわゆるオカマだ。ただ、見てくれはワイルドな男性という容姿である。

このホテルでは朝食のサービスをもともと求めていなかったので、朝食はどのようなメニュを提供するのかという情報を載せることができない。しかし、予約時に朝食をリクエストしていなくても、チェックイン時に申し込めば、1人10ユーロで食べられるようだ。どうせバイキング形式だから、人数が増えようが減ろうが関係ないのだろう。朝食をこのホテルで採る代わりに、外のスーパーで毎回食料を調達してきたので、朝は、自前のサンドイッチとサラダとフルーツとジュース類で済ませることができた。もしかしたら毎日ホテルでご飯を採ったほうが安かったかもしれないというくらいのバカ食いをしてしまった。これも後ほど記載する予定だが、ホテルの傍には大きなスーパーがあるために、ここで調達できればなんら問題ない。

ロケーションは最高。どこに行くにも徒歩圏内でいけるのでとても便利な穴場だと思う。

Room Mate Hotels Laura
URL : http://www.room-matehotels.com/eng/madridhotel/laurahotel/laurahotel.php
Address : Travesia de Trujillos 3, 28013
Phone : +34 917 011 670
FAX : +34 915 217 655

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