アムステルダムは何でもありというイメージのある街だ。確かに公的売春はありだわ、コーヒーショップによるガンジャは簡単に手に入るわで、何でもありが故に、それは悪いことでもOKというイメージがどうしても出来てしまっている気がする。観光客もそんな観光を実際に見てみたいと思って、自分が参加しなくても、ちょっと雰囲気を触ってみたいという欲望からアムステルダムに来ている人は少なくないはずだ。しかし、実際にアムステルダムの街中を歩いていると、予想以上に整然とした風景が広がっており、夜遅い時間になったら違うと思うが、昼から夕方にかけてだとすると、代官山辺りの風景と変わんないんじゃない?と思える。しかし、やっぱりアムステルダムは運河を越えると、違った顔が見えてくる場所のようで、あるところは飾り窓地帯とアダルトショップがわんさかこれでもかーと店を連ねているところもでてくるし、あるところに来れば、一瞬お茶でも出来るのかな?とおもわせておいて、実際にはガンジャを売っている店から、ガンジャの匂いを、まるで鰻屋が客寄せのように通りに匂いを漂わせているエリアにぶつかる。
今回アムステルダムに行ってみてびっくりしたのは、アムステルダムにチャイナタウンが出来ていたことだろう。オランダ料理は、世界の三大不味い料理のひとつとして有名であるために、旧植民地として支配していたインドネシア料理が結構あったりするが、そこへ鍋とお玉だけでやってきた中国人が「美味いもの食わしてやる」と乗り込んで住み着いたのだとおもうのだが、ある通りではほぼ全部中華料理屋だったというところに出くわしてびっくりした。さらにいうと、関帝廟まであったから、もう吃驚である。どこにいってもチャイナタウンを形成してしまう中国人的パワーには脱帽だ。オランダは同性愛者に対しても全く同意的なところであるため、新宿二丁目ほど狭い範囲に密集しているわけじゃないが、あちこちにレインボーカラーの旗を掲げた店はたくさんあった。入り口に気持ち悪いおっさんが、客の選別でもするかのようにじっと立っているのがいたので、近寄らないようにしたのは当然だ。
あと、上記のような場所や飾り窓地帯などでは、いたるところに監視カメラが付いている。2000年にアムステルダムにいったときには、そんなのは設置されていなかった気がするのだが、単に気付かなかっただけだろうか?まぁ、あのときにアムステルダムに行ったのは観光ではなく、単に友達がイベントをするというのにかこつけて、行ったことがない場所に来てみたという感覚だから、満足にアムステルダムを観光した記憶がない。ちょうど今回滞在したときのアムステルダムは、ダム広場を中心にイベントがやっていたため、普段は人通りが多い通りに、あまり人がいなかったのが不思議だった。これだけ殺風景な街に出くわしたのは、夕方の全部店が閉まった後のコペンハーゲンにある歩行者天国・ストロイエに次いだものだと思った。
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