2009/05/10

ウィーンの馬車


ウィーンは馬車がとても似合う場所だ。貴族がその移動手段として使っていた一番一般的な手段であったのが馬車。ウィーンの町を形成している石畳も馬車が通ると絵になる。だいたい、馬車もそうだが、馬車が通る道とその両側に建っている建物が雰囲気をさらに良くしている。

昔の貴族気分で馬車に乗り、馬車のおっさんのくだらない話を交えながらのウィーン観光というのもいいだろう。大体の場合は、王宮であるホーフブルグ宮殿(Hofburg)の中庭であるヘルデンプラッツ(Heldenplatz)前には、観光馬車の馬がう●こ垂れ流しながら待っており、その馬車を乗りたがろうとする客引きが結構たくさんいるので、そこから値段交渉して乗ればいいだろう。しかし、相場がどの程度のものなのか、また、どのコースを廻るのかというのかは乗っていないのでよくわからない。

ただ、馬のひずめが石畳の上を軽快に闊歩している音を聞き、馬車の現代風にアレンジされたサスペンションが、心地よく、それも電車の横揺れとは違う縦揺れで前進していく光景というのは乗ってみたことが無いとなんともその感慨深さは分からないが、楽しいものだろうし、ちょっと高い位置から一般市民を見下ろせるというのは気分が良いものなのだろうと思う。

ただ、やっぱり馬車が通る街は、馬の落し物がたくさん転がっているので、臭い。ペストも流行るわけだ。

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