2009/08/02

陳氏書院(Kuala Lumpur)

観音寺から歩いてすぐ傍にある種の一族の誇りのような建物がある。陳家一族の祖先を祭っている寺院が陳氏書院(Chan See Shu Yuen)である。広東省の広州にも同名の寺院があるのだが、それと何か関係あるのかわからない。あと、クアラルンプールを初めとする中国系の陳さんたちが、ここに自分たちの先祖を祀るためにやってきているのかどうか不思議だ。もっと不思議なのは、陳家以外の中国系でも同じように祀った寺院があるのだろうか?でも、建物の名前として聞いた事がない。たまたま陳家が金持ち一家だったというだけなのだろうか?さて、そんな陳氏書院なのだが、100年以上も前に作られて建て直しや追加した部分も合って、今に至っているのだが、これがまた内装がとても綺麗で、見事だ。特に目線を上の方に持っていくと、建物の入口の上のほうには、たくさんの陶器でできた武将や宰相のような人たちを飾っている。それが兵馬俑のように、一体一体が全く違う顔になっていることに驚かされる。でも、大抵の人はそんな上のほうの装飾については、全然気付かないだろうと思う。中に入ると、右手には、神様なのかそれとも祖先の人なのかわからないが、木でできた像が恭しく鎮座している。中央には「陳氏関族歴代祖宗之神位」と書かれた看板が立っているし、その奥に関羽や媽祖のような感じで神様がガラスケースの中に入っているのが見て取れる。が、その看板の隣に立っているマスコットみたいなのが、どうも気持ち悪い顔をしていてならない。中国人の美的感覚的にはOKなのかどうか不明だ。左側のところには陳氏の歴代の偉い人か人物が写真で掲げられている。写真がとられているということは、そんなに昔のひとたちがいるわけではないとおもう。でも、これだけ並んでいると、まるで行方不明者のリストとか、新聞に掲載されている残留日本人子女のような紹介みたいに見えてならない。

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