2009/08/02

クアラルンプールの道路標識

マレーシアはイスラムの国である。だから、アラビア文字で書かれているのが、むかしは普通だった。イスラム教がマレーシアの地域に入ってきたときに、同時に文字も一緒に入ってきた名残である。いまではイギリス統治を経過したこともあり、アルファベット表記になっているが、それでもまだまだアラビア文字表記は正式の場では使われている。中華系の学校は別にして、通常のマレー系の学校では、第二正書法としてアラビア文字を教えている。しかし、マレー語は母音が日本語と同じように5音あるため、本来のアラビア語では母音が3音しかないため、表記できない発音がある。そこでマレーシアではアラビア文字を変形させたジャヴィ文字(Jawi)を採用している。

それはそれでいいのだが、街の表記においても、大抵はアルファベットなのだが、一部アラビア文字を使って表記していることが目立つ。それを見るたびに「あぁやっぱりイスラムなんだあ」と思う。
それから、モスクがあるよーというのを示すための看板が道路にたまに見かける。絵で見れば誰でも分かるのは面白いが、やっぱりモスクを示す、玉ねぎ頭の模様はおもしろい。どこの道路も下記のような道路を示す看板が建物に書かれているので、自分がどこにいるのかわからなくなったときには、こういう通りをあらわす名前で確認することをお勧めしたい。アラビア文字ではなくアルファベットで書かれているので、問題なく読めるのはありがたい。それと、タクシー乗り場は、大きな通りであれば、どこでも見つけることができる。だいたい黄色いバス停みたいな標識が立っていれば、そこがタクシー乗り場だ。といっても、そんな乗り場からタクシーを大人しく乗る人はおらず、道を走っているタクシーをいち早く見つけて乗り込むというのは、どこの国でも同じことだろう。

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