2009/08/02

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Kuala Lumpur)


マスジッド・ジャメから西へ汚い川を渡ってしばらく歩いていくと、高い国旗掲揚塔がみえてくる。しかし、その手前には、デザインとしてとても綺麗な建物が見えてくる。これが、スルタン・アブドゥル・サマドビル(Sultan Abdul Samad Building)だ。

もともと、この建物はイギリス統治時代の1897年にイギリスの建築家ノーマンが建てたものである。ノーマンはインドに赴任した際にイスラム教のモスクをみて、この建物のデザインを考えたといわれている。
個人的にはこの建物は好きだ。レンガつくりをイメージしてはいるが、なんとなくイギリスの田舎にあるような建物にみせて、イスラムの雰囲気も出ているからである。なんといっても、単色ではなく、レンガ色と白色のコントラストがいい。そのコントラストがまた遠くから見ても映えているために、お世辞でも整然としているとはいえないクアラルンプールの中でも異色に見えるのだろう。また、建物の前に広がる一直線のラジャ通り(Jalan Raja)がまた良い。なんとなく大きな通りが建物の目の前にあるというのは、台北の総統府に似ていると思う。こういう周りになにもない状態に、メインとして見せる建物を建てておくのが定番なんだと思う。しかし、いまは何に使っているんだろう?実はよくわからない。教えて、マレーシア人。

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