ブキッ・ビンタンの通りにあるモールの中でもパビリオンと同じくらい人気になっているのが、マリオットホテルに隣接しているモールがスターヒルギャラリーである。ブギッ・ビンタン(Bukit Bintang)というマレー語自体が、Star Hill という英語の意味を持っているために、通りの名前をそのまま使ったモールということになる。
このモール、結構デカい。デカさで言えば、なんとなくシンガポールのニー・アン・シティ-(Ngee An City:義安城)と似ている気がする。真ん中を吹き抜けにしているところなんか特に似ている。ところがニー・アン・シティ-よりも恐ろしいと思ったのは、そのエスカレータの設置されている位置だろう。日本だったら絶対に安全性から言って、吹き抜け側になっているところはガラスの壁か、落下防止のなにかを設置すると思うのだが、ここではそんなものはない。落ちるほうが悪いという原理の下に、建物全体のデザイン性を重視して作られているところだ。これは面白い。高所恐怖症の人は、たぶんこのエスカレータに乗れないと思うが、透明のエレベータがあるので、それを使うのも良いだろう。まぁ、いずれにしても、このモールの中では吹き抜けをいかなる手段を使って上位階に以降としたときには見なければならないという掟があるらしい。さて、このモールはホテル隣接だということもあるのだろうが、ほとんど下位の階にはブランド物の店ばかりがある。ブランドだいすき人間はここに来れば全部揃うだろう。店の規模も結構大きい。掘り出し物も見つかるかもしれない。
どちらかというとそんなブランドの店は、銀座や新宿にでも行けば同じ物が見られるので個人的には興味が無い。なのでなにか変なものが入っていないかなーと探していたところ、なぜかエスカレータ傍にある日本料理の店が異様な待ち行列をしていることを発見した。その名は「上閤屋(Jogoya)」だ。Relishフロア-に存在するのだが、その店の前にはたくさんのローカルマレーシア人が並んでいた。それも若い人が多い。日本料理のブームがマレーシアにあるのかどうかわからないのだが、並んでまで食べてみたいと思う人が多いようである。実はこのモールは、「~階」という言い方をしないので、実際に自分が何階のフロア-にいるか分からなくなる。すべて特別の言い方をされているのである。
1階:Feast
2階:Indulge
3階:Adorn
4階:Explore
5階:Pamper
6階:Relish
7階:Muse
いやぁ、中華の世界なら見栄の世界なので、こんな言い方をするのは理解できる。マレーのイスラム世界にも見栄の世界があったとは知らなかった。
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