シンガポールには何度も行ったことがあり、もういい加減嫌になってきた。何も資源が無いくせに、「ここは何でもあるパラダイスである」なんていう妄想も甚だしい宣伝を使って、客寄せしているのは中華系住民75%以上が支配しているシンガポールならではのやり方であり、街に行くと確かに清潔・整頓された街並みは、観光客にとってはとても素晴らしい場所と思えるのだが、なんとなく人間味を感じない。人工的に、都市の形成をし、そして一党独裁それもほとんど親族企業が国を牛耳っているシンガポールで、政府の悪口をいってはいけないなんていうのが暗黙の法律になっているところなんて、息苦しいったらありゃぁしない。何かのついでにシンガポールに立ち寄る場所としては最適な場所だが、シンガポールは単独で行くようなところではない。何もないからであり、一度行けば飽きるからだ。
そんなシンガポールにも立ち寄りだけという意味でも段々飽きてきた。シンガポールを使うのも飽きてきた。サービスが悪くなってきたからである。高飛車経営もそろそろ限界が来たのだろうと思う。
そう考えたときに新しい渡航先および経由先を探しておきたいという気があった。シンガポールに近くマイルゲッターとしては遠回りしてもいいような場所というのが必要だとおもった。スターアライアンス系統だとタイのバンコクが考えられるが、バンコクは一度昔に行った時に水に当たって酷い目に合った事があるため、二度と行きたいと思わない場所だった。あんまりスターアライアンスというのに囚われずに考えたときには、マレーシアにそういえばほとんど行ったことがないことに気付いた。行ったことがないわけじゃない。シンガポールに行ったついでに、ジョホール水道を渡って、対岸のジョホールバルには行ったことがある。しかし、ジョホールバルに行ったことがあっても、それでマレーシアに行ったことがあるとはいえない。マレーシアの中でも端にしかないので、マレーシアを知るためにはもっと中心に行かないといけないと思う。
前からマレーシアには興味があった。マレーシアの文化の深さはシンガポールよりも随分と深い。シンガポールがまるで子供のように幼稚で、ほとんど芝居的に文化をイタヅラに操っているとしか見えないからだ。マレーシアの本は前にも書いたとおりに、ほとんど日本では存在しない。存在していてもほとんどが絶版になっている。残念ながらシンガポールよりも訪問客がマレーシアには少ないようで、旅行記も少ない。情報が少ないのだが、マレーシアには奥が深いことはよくわかる。
そこでまずはマレーシアの中心地であるクアラルンプールに行ってみようと思った。
クアラルンプールに行くには色々な方法があるが、やっぱりマレーシアの中心地にいくのであれば、経由せずにマレーシアの航空会社を使うしかないだろうとおもった。なんだか義理じゃないがマレーシアに悪いとおもった。マレーシア航空のサイトを見ると、幸いにもキャンペーン期間中で、往復37000円というのを見つけた。それって新幹線で東京から岡山への往復より安いんじゃないのか!?まぁ、それが正規割引運賃なので、これを使わない手は無いと感じた。ネットで予約すると更に1000円安くするのでお得だったのである。
1日2便が飛んでいるマレーシア航空では、当然滞在時間を多くするために、午前中の便を選ぶことにした。帰りも夜間飛行で帰るより、まともな人間の時間帯で帰れる時間帯を選ぶことにした。結果として下記のとおりのスケジュールにすることにした。
2009/7/17(Fri) MH089 NRT 10:30 → KUL 16:40
2009/7/21(Tue) MH070 KUL 11:00 → NRT 19:10
ホテルはいろいろ考えたのだが、やっぱりはじめてのクアラルンプールなので、一番の繁華街であるブギッ・ビンタンの近くか、その傍のホテルにしたいと思った。だいたいクアラルンプールの地理的な場所がどうなっているのかも知らないからだ。いくつか候補を選んだのだが、ペトロナス・ツイン・タワーが部屋から見られるといわれていたウェスティン・クアラルンプール(Westin Kuala Lumpur)を選択することにした。
さて、クアラルンプールではどのような発見ができるのだろうか、楽しみである。
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