ベンタイン市場(Cho Ben Thanh)は生鮮食料品から衣料、雑貨まで何でもそろう、いわゆる集合マーケットだ。この市場の北側には食料品が主に揃っており、南側は衣料が揃っている。台湾の夜市みたいに、食べもの屋の隣にシャツを売っているというような、めちゃくちゃな配置になっているわけではない。国営百貨店よりも、品揃えの豊富さと値段の安さと、アナーキーさでいえば、こちらのほうが断然面白いと思う。どの店も国営百貨店とは異なり、値段はすべて交渉次第で決まるものであるため、交渉が苦手な人はまず買物ができないだろう。大阪のオバちゃんであれば、ここでの買物はたのしくできるんではないだろうか。
また、市場の周りにも食堂がたくさんあり、夜になると、夜市の食べもの屋みたいに賑やかになる。是非、ホーチミンの屋台でなにか食べたいというのであれば、ここにきて、眼についたものを片っ端から食いまくるというのがいいかもしれない。
なお、市場はチャン・グエン・ハン将軍像(Tran Nguyen Han)が目の前に存在しており、彼等の活躍がなければいまのベトナムは中国に飲まれたままになっていただろうと思われる。それだけ中国(当時は明朝)からの攻撃は毎回ベトナムを悩ますものであったのだろう。
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