海外で活躍している華僑の大半は福建省出身の福建人である。台湾人も福建人が台湾へ渡った人と現地の原住民がミックスされて発達したところであるように、福建人は、まずは海外にでて活躍することが大前提になっている。だから、福建人は金に対してかなりうるさいし、そして神に対する金の使い方も他の人たちに比べて半端じゃないくらいかける。だから、福建人が作る寺院はとても豪華で、凄いの一言でしか言えなくなるようなことが多い。
温陵會館(Chua Quan Am)はチェロンのなかで最も活気のある寺院であり、一番中国らしい寺院なのではないだろうか。温陵とは、中に収められている観世音菩薩の別称である。たいていの寺院ではメインとなる像は、正面から入って一番奥に、入口を向くように鎮座しているようなものだと思うのだが、ここでは観世音菩薩はそんなところには居ない。なぜか、入口から入って正面にある壁の裏側に座っているのである。なぜ、そんなつくりになっているのか不明なのだが、観世音菩薩像は、なぜか白いウェディングドレスみたいな服をきているところが面白い。そして、背景に良く使われる黄金の輪をあらわすオーラを、なぜかベトナムの寺院の多くは、電飾を使っていて、それがピカピカ光っている。それがあまりにも幼稚っぽくバカっぽい。だから、ありがたみがかなり減ってしまう。そのほか、この寺院は道教の神様はなんでもいるんじゃないのか?というくらい、知っている神様はほとんど祀られていた。だから、道教をあまり知らない人においても、この神様大集合の寺院にいって、なにがなんなのかを知るというきっかけになるといいのではないだろうか。また、この寺院、道教のくせに、般若心経の写経をしたものが飾っていたので、もう、なんでもありなんだなというのがよくわかった。
道路を挟んで向い側にはちょっとした池のある公園になっており、これまた何のために作られたのかよくわからない。お祭りがあったときに使われるのだろうか?
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