2009/10/06

フエ郊外ツアー(Hue)

フエの旅行代理店のところでも書いたのだが、フエ郊外にあるグエン朝の皇帝廟に行く際に、前日の夜にツアーを申し込むのではなく、タクシーをチャーターして行く事を決めたのは結果的に正解だった。今回どうしても行きたいと思っていたのは、ミンマン帝廟とカイディン帝廟だった。ほかにはトゥドゥック帝廟やティエンムー寺なんていうのもあり、初代皇帝のザーロン帝廟に至っては、フエ市内からはめちゃくちゃ遠いところにあるので、こんなのを全部廻るとなると、本当に時間が無く、移動だけで終わってしまうのではないかと思っていた。あと、ガイドを見ると、個人で行く場合には、川を下ってそこからバイクタクシーを捕まえて移動するしかないなんていう酷いことをかかれていたので、それだったら、ホテルを出てからずっと最後までタクシーで移動できるような、個人的に勝手に出来るところ手段を探していたのだ。

直接タクシーのおじさんとそういう交渉をするのは難しい。こういうときにホテルのコンシェルジェを使えばいいわけで、泊まっていたインペリアルホテルにおいてもちゃんと暇そうにしていたコンシェルジェが居た。早速、こちらのリクエストを言うと、じゃ、タクシー会社に連絡してみましょうっと、電話と値段交渉をしてくれた。35万ドンでどうですか?と言ってきたので、値段的に高いのかどうかは別にして、日本円にしたら1750円くらいだから、それも2人でその値段だと考えるとかなり安い値段である。値段よりも時間的にかなりかかるとおもっていたので、その値段で早速OKと商談成立。

タクシーを呼んでからしばらく時間が掛かるだろうっとおもっていたら、すぐに来た。本当にすぐだ。たぶんホテル傍に止まっていて、契約していたタクシーのおっさんと直接交渉をしたのか、それともホテルからタクシー会社に電話したときに、一番近いところにいたタクシーに無線で連絡したらたまたまホテルの傍にいたというどちらかしか考えられない。

結果的に2つの帝廟を廻って、ホテルに戻ってくるまでにはやっぱり2時間半くらいはかかっていた。コンシェルジェは3時間くらいはかかるよーっといっていたのだが、それに比べたらすばやく廻っていたからなのだろう。でも、ドアドアで運んでくれるのは本当に便利だった。タクシーのおっさんも、帰りのホテルに近づく際に、「このあとはどうするのだ?ホテルに戻るか?」と聞いてきたので、最初は、フエの歴史博物館に行く予定があったから、そこに行く予定があると答えた。そうしたら「おぉ・・・でも、そこはこないだの台風で壊滅的被害があったので、いまは閉鎖している」と答えていた。全くその情報は知らなかったので残念である。が、知らなかったら、ホテルからてくてく歩いて、目の前までいって「Close」という看板を見てガッカリしていたことだろうと考えると、おっさんありがとうである。そのあと、おっさんがどこかに連れ出そうとするのかなとおもったら、そういうのは全く無く、予定通りホテルまで送ってくれた。ベトナム人は親切なのか商売っ毛がないのかよくわからない。まぁ、チャーターで雇ったタクシーなので、あとで文句を言える立場がこちらにあるから、それを恐れてなにも誘ってこなかったのだろうと思う。

ちなみに、それぞれの帝廟があるところは山奥にあるために、こんなの本当にタクシーに乗らないと行くことは出来ない。結構田舎道を走るし、それもほとんど信号がないので、いかにもアジア的なところを車で走っている!というのを体験したい人は、絶対にこういう帝廟にいくべきだろうとおもう。帰りがけのときは、ちょうど昼ご飯の時期だったかもしれないが、学生がご飯を食べに学校から一度家に帰ろうとしていた。ベトナムは給食制度や弁当制度ではないため、ご飯の時間になったら家に帰る習慣なんだそうだ。チャリに二ケツで乗っている中学生らしい子をみたときには、ほのぼのとした気分になったのだが、同時に「こんなクソ山道で、家がどこにあるのかわからないが、距離はめちゃめちゃ遠いのだろうから、チャリ通学も大変そうだな」とおもったのは言うまでも無い。

タクシーの車の中でタクシードライバーが弁当を食った後のにおいが、車内に篭もっていたので、ちょっと帰りのタクシーの中は息苦しかった。自分の好みの匂いじゃないばあいには、特に気になる。

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