2009/10/07

ホーチミンのバイク

ベトナムはどこの街に行ってもとにかくオートバイの数が半端じゃないほど多い。初めて台湾に行ったときにも、赤信号待ちになっている道路に待っているバイクの数を見たときに、その数の多さにはド肝を抜かれたし、その後、台湾に行くたびに、この通称「道路のゴキブリ」の多さにはヘキヘキするのだが、ベトナムのオートバイの数はそんなもんじゃなかった。

ベトナムのオートバイは、まず数の多いことながら、全然交通ルールを守らない。台湾のオートバイは、数は多いが、みんな真面目なのでルールはちゃんと守る。守らない奴がいたら、集団で非難することはいいことだ。ところがベトナムはそんなことは無い。歩道を走るは逆方向を走るは、赤信号でも横から車がこなければ問題ないと思って走るわで、結構怖い。ポカーンと道を横断していたら、横からバイクが猛スピードで、速度を落とさずに走ってくるから注意だ。赤信号から青に変わったときに、一斉にバイクが走り出す光景はまさしく圧巻だ。

たぶん以前はベトナムも昔の中国のとおりに、チャリが主流だったに違いない。中国の場合は、バイクの普及より自動車の普及を面子の下に進めたかったので、バイクの増加をかなり規制を掛けて、これ以上増えないようにした。むしろ、バイクの数は年々少なくなっているのである。これは実際に北京に行ったときに、万里の長城への1日ツアーをしてくれたガイドが教えてくれたことだ。ところがベトナムはそんな面子よりも、移動性と国民が望んでいるのであればそれを許可しようということを重視したことは、中国共産党の政策と全く異なることだ。まだまだベトナムの人にとっては自動車を持つことは遠い存在である。もっと経済的に向上した場合には、ベトナムも中国同様自動車文化になることだろうと思う。ところが、中国とは異なり、ベトナムは国土が狭いために、広い道路を作るのがとても難しい。北京のように強制的に住民を移動させようにも移動させる場所がそんなにあるわけじゃないところが辛い。今後の自動車文化への転換を見守りたいところだ。

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