2009/10/04

インペリアルホテル(Hue)

古都フエにもたくさんの観光客がくるため、千差万別にホテルは存在する。バックパッカーとしていくようなホテルは別にしても、普通の観光客が泊まるところもたくさんある。そこでも一番フエで目立つホテルといったら、なんと言ってもインペリアルホテルであろう。高層建物で、内部は古都の王宮風に作られているところが素晴らしい。

空港からはベトナム航空のオフィスまで行く定期バスがあるのだが、運転手に「インペリアルホテルまで行くんですが・・・」と言ったら、OK!の一言で、ほとんど全員がベトナム航空オフィス前で降りたのに、そのあとホテルまで乗せてくれた。わざわざタクシーに乗らずとも1人40,000ベトナムドンで行けた。ちなみに逆にホテルからタクシーで空港に向かうときには、13万ドンだったので、とっても便利だった。他のホテルへも行くのかどうかは運転手に聞くしかないと思う。出発前にフエの空港バスに乗るには、空港荷物受け取りの所のカウンターでチケットを買わねばならないと書いてあったが、運転手に直接払うのでも値段は同じだ。運転手がわざわざカウンターにいって、処理をしてくれるからである。ホテルに到着してその内装にびっくりした。ロビーの天井は高く、まるで王宮の中にいるような雰囲気が本当に感じられ、台北の圓山大飯店のような品の悪い豪華さはここにはない。ただ、質のよい豪華さは日本の和式旅館のような良さを感じることができる。チェックインカウンターや外部との面会のためのソファなどが、中華風に作られているので趣がある。また、ロビーフロア-には、10台くらいネットに繋がるPCが揃えており、無料でこれは使うことができる。滞在中にPCを持っていなくてももちろんここからネットに接続することができる。意外にもベトナムの回線は早く感じ、もっとISDNなみに遅いのかと思っていたのだが、全くストレスを感じなかった。天井からの巨大なランタンがいかにも中国風であると感じることができる。部屋はJunior Suiteの部屋にしていたので、ベットルームとリビングルームの2部屋ある。さらに川沿いの角部屋なので、とても景色がよい。到着時は夕方だったので、夕陽のために部屋の中がめちゃくちゃ暑かったのだが、次の日から、出かけるときも常に部屋の中の冷房を付けっぱなしにしていたので、快適に過ごすことが出来た。まずベッドルームのほうだが、ダブルベッドタイプで、それも隣に誰かが寝ていてもそれに気付かないくらいのクッションになっている。これは本当に寝やすかった。また、寝転んだ状態から、角部屋であるために2方向の景色が楽しめるので、これはとても素晴らしかった。ただ、カーテンを全開にしておくと、隣の部屋から丸見え状態になるので、隣の部屋に人がいるのか確認したいところである。リビングルームのほうにはソファとテーブル、そしてデスクが存在する。こちらのほうは部屋全体が中華風になっており、さらに窓はやはり2方向から景色が見られるので、景色がとてもいい。壁には古い時代の焼き物が、壁絵のように額に入って飾られていたのだが、一体いつごろ作られたものだろうか?テーブルにはウェルカムフルーツが置かれており、滞在中は梨とバナナくらいは食べたが、個人的にはドラゴンフルーツは食べなかった。あんまり好きじゃないからである。バスルームのほうは広く使いやすい広さがあり、バスタブとシャワーが別になっているところも便利だ。贅沢を言うと、高層階だったために、水の勢いがそれほどよくはなかったのが気になる。だが、それ以外は全く文句のつけようがない。アメニティについても、必要なものは全部揃っている。朝食は5階にあるレストランで取ることがかのうだ。たぶん旅行シーズンじゃなかったのだろうと思うのだが、ここにくる客が滞在中あまり多くなかったように感じた。とても広いレストラン内部に、ぽつんと客がいるだけだからだ。ただ、それが人気がないというわけではなく、料理はシンガポールのリッツカールトンに次にすばらしい品揃えの多さと美味さを堪能できた。しかし、余った料理はどうしているんだろう!?夕ご飯にでも使っているのだろうか?あまりにも料理の種類が多いので、3泊したのだが、結局全部の種類を味わうことができなかったのが残念である。料理も毎日趣向を変えているみたいだったので、当然だろう。ただ、あえて言うと、元フランス植民地なのにパンが不味い。まぁ、パンは食べる必要がなく、そのかわりにフォーでも食べていればいいのだが。朝からガッツリ食べたいので、どうしてもあれもこれもと摂ってしまう。ホテルにはフィットネスルームとプールが存在する。いつも思うのだが、こんなフィットネスルームなんかで、ルームランナーなんか乗るより、外の景色を楽しみながらランニングしていたほうが良いと思うのだが、どこに行ってもジムやフィットネスルームに行くひとたちの神経がよくわからない。個人的にはそういう人はMっ子なのか、単なるナルシストなのだではないかと思っている。この滞在中にも、ヨーロッパ人が朝っぱらから、ルームランナーに乗って汗を掻いていた。川沿いを走れば良いじゃん!空気が悪いから嫌だとおもっているのだろうか?プールは、中からは見えるがプール側からはビルの内部が見えないというマジックミラーになっている。その構造の意味がわからない。ベトナムのリゾート地ではないところにきて、プールに入りたいと思う人たちのこれまた神経がわからん。滞在中に、昼ご飯を食べに外に行くのが面倒くさくなって、高いのはわかっていたのだがルームサービスを取ってみた。フォーが1杯500円するから、外の世界に比べると格段に高いのだが、それでも日本の感覚で言うと安いと思ったので、なんとフォーのほかに鳥のから揚げまで頼んでしまった。きっと部屋に持ってきてくれた人から見たら、がっつり食う奴らだと思ったに違いない。食べ終わったあとに夜は外に出かけていたのだが、部屋に戻ってきたときに、夕方のベットメイキングが終わっていたのに、食べ終わったルームサービスの空き皿がそのまま残っていて、部屋中においが篭もっていた。もちろんすぐさま電話で「下げてくれ」と文句を言った。いつまでも連絡がないから、まだ食べているのかと思ったと、部屋に来たホテルの人が言っていたので、卒倒しそうになった。ベトナム人のギャグにしてやられた。部屋からは朝・昼・夕方・夜と川沿いのすばらしい風景が眺めることができ、これだけでも大満足。部屋はUS170/泊(朝ご飯付き)だから、値段から考えたら安いもんである。2人で泊まれば更に安い。遠目でもフエの王宮は見えるし、川はもちろん見える。フエ師範学校の様子も少し覗くことができる。このホテルから主要観光場所に行くにはとても便利な場所であるため、是非フエに泊まる場合には、このホテルに泊まることをお勧めしたい。インペリアルホテルより川沿いにある由緒正しいホテルもあるが、これを眼下に見下ろすような位置にあるので、絶対インペリアルホテルのほうがいい。

いろいろな皇帝の墓があるフエ郊外に行く際に、最初はどうしようかと思っていたのだが、ホテル内にあるコンシェルジェに、こことここに行きたいし、タクシーで廻りたいのだがと相談したところ、即座にタクシー会社と交渉してくれて、35万ドン(1,750円)で貸切にしてくれた。ベトナム価格だと高いが、日本円だと激安なので、すごく重宝した。あと、初日に顔見知りになると、なにかとホテルの人が利便を図ってくれるようで、その態度が気持ちよかった。またフエは行きたいと思うが、そのときには絶対インペリアルホテルにまた泊まりたい。

Inperial Hotel
URL : http://www.imperial-hotel.com.vn/index.asp?lang=jp
Address : 8 Hung Vuong, Hue
Phone : 3882222
Fax : 3882244

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