2009/10/06

ドンバ市場(Hue)

王宮からチャンフンダ通りを川沿いにいくと、道路の右側に、トンバ市場というのがある。ここは日本人が考えるアジアの市場らしい市場を感じることができるのではないだろうか。シンガポールや台湾のように洗練された市場とは異なり、ランダムに店が並び、場所によってはコンクリに囲まれた場所で、わいわいがやがやと客引きと商売をしている。さらに場所によっては、舗装されていない土の道路沿いに、両側に店を開いて商売をしているところも観られる。どちらかというと、トンバ市場のほとんどはこの形式だ。だから、雨が降ったときの市場はどうなっちゃうんだろう?と心配になる。土の道だし、道路はまともに整備されているわけじゃないので、穴ぼこだらけだし、水が溜まっているところもあるからだ。更に言うと、野菜や肉を売っているような店は、目の前の開いているところに、野菜の切れっ端やら不要な部位をそのまま捨てている。公共の場はすべてゴミ箱だという概念からなのだろう。まぁ、これはアジアのどこでも考えている共通的な考え方だ。だから、歩いていると、横から不意にゴミの類が出てきてびっくりしてしまうことが多々あった。ただ、これもベトナム風だ。全部受け入れてベトナムを認識しなければならない。

ただ、そんな一見モラルのかけらも無さそうに見える市場でも、定期的に道路に落ちているゴミを片付けるひとがいるから、システム化しているんだなというのが後でわかる。そりゃあそうだろう。いつもゴミだらけになったら客が歩けなくなってしまうし、目の前にゴミの山になっていたら商売あがったりになってしまうのは当然だからだ。トンバ広場には本当にたくさんの食材と物資が売られている。ここに来てないものは無いとおもうくらいの品数と種類だ。だから、ここで生活をしようとするのであれば、たぶん綺麗なスーパーなんかにいくよりもここに毎日通うことになるだろう。ただし、値段はすべて交渉性。値段が事前に札つけられていることになれている日本人にとっては、かなり難しい買物になるだろうと思う。でも、騙されるかボラれるか、店のおっさんを泣かせるくらいの値段に値引きさせるかは、買う側のお手手次第だ。それを楽しめないのであれば、行くべきじゃない。

あと、ここは普通に買物をするために来ている人がたくさんいるわけであり、冷やかし半分にいくのであれば彼等に失礼になるから行くべきじゃない。ただ、観光客にここは人気のスポットであるのは言うまでも無い。普段のベトナムを見ることが出来る場所だからだろう。自分も含めてこういうところで写真をとるというのは、心理的に本当にベトナムを見てみたいというのは表向きの気持ちであるが、きっと本心としては、「やっぱりアジアは汚いところだな」と軽蔑した気持ちがあるため、その気持ちを証拠として見つけた記念として写真をとりたいと思っている人が多いのかもしれない。写真を撮るにしても、特定のものや人を撮るのではなく、全体の雰囲気を撮る程度にしておいたほうが彼等の面子を傷つけなくて良い。

さらにいうと、むやみやたらに日本語で話し掛けてくる人が居る。これには注意したほうがいい。ろくなことが起こる事はないので警戒したほうがいい。市場の中を案内してあげようなんていって、絶対怪しい場所に連れて行こうとするのだから。よって、日本語で声を掛けられたら、韓国人か中国人の振りをして日本語がわからないような顔をしたほうがいい。あとは完全無視。1人で来ているのであれば無理だが、2人以上でここにきているのであれば、声をかけてきた人を完全無視して、友達同士でずっと話をしながら歩くのもいい。決して声をかけてきた人に対して返答をするようなことをしてはいけない。そうすれば、だいたい相手は諦める。それとここにくるならバックに気をつけたほうがいい。市場内をうろうろしているときに、カバンを狙っている現地のやつがたくさんいたのを目撃した。だいたい日本人の格好は見ればわかる。特に女性は。ほとんど全方向につばのある帽子を被り、サングラスをしたりしなかったりはしているが、肩から斜め掛けでカバンをもっているからだ。なぜカバンなしで歩けないのか不思議だ。ジーンズを履いているんだったら、財布は前のポッケにいれるか、または財布を持たないで現金を直接ズボンの前にいれるのが正統だ。

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