Madonnaがアルバム「Hang On」以降久々に新しいアルバムを発表した。といっても、本当に新しいのではなく、単なるベスト版アルバムではある。これまでにヒットしたアルバムを2枚組みとしてリリースしたものであるのだが、ここで注目なのは普通のベスト版アルバムではなく、新規のシングルを1曲だけその中に含めているということである。その名前が「Celebration」。アルバムと同じタイトルの曲である。
個人的にはAmerican Pieのころのどうしようもない時代は突破し、前回のアルバムからようやくまたマドンナが世界を君臨できるような時代が来た
という内容になっていると思われる。何しろCelebrationの曲調が良い。リズムが良いというだけではなく、これまでのマドンナの曲というのは、日本人がカラオケで歌ってもいいくらいわかりやすく、歌詞の部分がスローで歌われるのが多かった。ところが今回のCelebrationについては、全くその系統を崩して、歌詞のスピードが速い。まるでかつての渡辺美里や尾崎豊のように1小節当たりに、これでもかーというくらいの歌詞を詰め込んだような内容になっている。そのために、歌詞カードを見ながら曲を追っていっても、全然付いていけないのだ。
ちょうどベトナム滞在中に、この曲がヒットチャートでばんばん掛かっていたので、テレビで確認することは多かったのだが、プロモーションビデオに関しては出来は良くない。その理由はいくつかある。1つ目は曲のイメージと全然離れたようなプロモーションビデオだからだ。プロモーションビデオのそもそもの意図というのは曲をイメージ化することで視聴者を挽きつけるという手段に使われるのだが、今回のcelebrationについては、ありきたりな内容になっていて、ほとんどマドンナが出てこない。となると、どっかの黒人の曲ではないのか?と思ってしまうような内容なのだ。他に理由として、マドンナがとにかく老けたように見えること。もう50になるマドンナだから、よくもレオタードを着て踊るよなーと感心することはあっても、それが本当にババ臭くみえるために、元来からのファンとしては見なければよかったと後悔したことだろう。良くない理由のその3として、マドンナが踊れていないというところである。これまでマドンナは、結構ビデオの中で先端的な踊りを披露して世界を引っ張っていた気運はあった。特に、Vogue のときなんかそう。ところが、今回のマドンナは腰から上だけクネクネしているだけで、これで踊っているのか!?と疑問を持ちたくなるような内容なのである。第4の良くない理由は、プロモーションビデオで流れている曲調が、あまりにもメロディ同士がつながっていないような印象を受ける。アルバムを聞いた感じだと、クラブでそのまま掛かってもおかしくないような内容になっているのだが、プロモーションビデオはその大切な盛り上がりの部分が全くないため、なんだか簡素な感じがしてならない。なぜアルバム版と同じような内容にしなかったのかが疑問だ。
とはいいつつも、やはりマドンナの曲であるために、今回はベスト版をリリースしたということで甘んじるのではなく、是非、このcelebrationも含めて、全曲新譜という形のアルバムを発売してほしいと思う。
Disc #1
1. Hung Up |
2. Music |
3. Vogue |
4. 4 Minutes |
5. Holiday |
6. Everybody |
7. Like a Virgin |
8. Into the Groove |
9. Like a Prayer |
10. Ray of Light |
11. Sorry |
12. Express Yourself |
13. Open Your Heart |
14. Borderline |
15. Secret |
16. Erotica |
17. Justify My Love |
18. Revolver |
Disc #2
1. Dress You Up |
2. Material Girl |
3. Isla Bonita |
4. Papa Don't Preach |
5. Lucky Star |
6. Burning Up |
7. Crazy for You |
8. Who's That Girl |
9. Frozen |
10. Miles Away |
11. Take a Bow |
12. Live to Tell |
13. Beautiful Stranger |
14. Hollywood |
15. Die Another Day |
16. Don't Tell Me |
17. Cherish |
18. Celebration |
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