2009/10/07

義安會館(Ho Chi Minh City)

義安會館(Nghi An Hoi Quan Pagoda)は、グエンチャン通り沿いにあるのだが、他の寺院と異なり、通りに面している入口が、高い現代風の壁で囲まれており、一瞬どこかの学校なのではないだろうか?と思わせるようなつくりになっている。門を潜るとすぐに寺院の本殿があるという形ではなく、しばらくは、駐車場になってしまっている単なる広場があり、そこではなぜか屋台の氷売りのおばさんが商売をしていた。さて、実際の義安會館の本館に行ってみると、まずは木彫りの大きな船が掲げられている入口に出くわす。この寺院は、福建省の潮洲出身の中国人たちによって作られているので、やっぱり航海と商売に関する神様を掲げられている。潮洲は Teochow と英語ではかかれており、東南アジアでは潮洲系の人たちが固まってコロニーを作っているのは良く知られている。中央にいくと商売の神様である関羽がガラスケースに入って睨みを聞かせており、その両端にも神様が飾られている。入口を入って、左右に、龍と虎の陶器で作れたレリーフがあり、それがなんとも勇ましい。壁には「忠義」と関羽が劉備に忠誠を誓って常に傍にいたように、潮洲人にとっては、仲間は一番大切であるという意味をこめて、寺院にその言葉を記載しているように思えた。

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