ベトナム最後の夜に選んだ夕ご飯の場所は、これもまたホーチミンでは絶対外せないし、ハズレ無しと言われている「マンダリン(Mandarin)」を選ぶことにした。歩いていくには少し遠いところなので、タクシーで行くことにしたのだが、ホテルのタクシー乗り場で「マンダリンまで」というと、「あいよー」とドアマンもわかっているようで、目の前までタクシーは運んでくれるのはありがたい。それだけホーチミンでは誰でも知っているところのようである。調べてみると、外国から賓客がきた場合、接待に使われるとてもエレガントな場所なのだそうで、確かに店内に脚を踏み込んだときに、「あっ、場違いなところに来てしまった・・・」と思ったのは言うまでも無い。食器や調度品に関しては、これまたベトナムの一級品であるバッチャン製の食器を使っており、白と藍色の伝統的な食器なので、落ち着く。これが食材で隠れてしまいそうな派手な柄の食器だとすると、ちょっとガッカリするのだが、これなら安心だ。さて、料理なのだが、ほとんどがセットメニュである。というか、セットメニュしかない。値段によって、食べるものが決まっているといったほうがいいかもしれない。価格は全部アメリカドルでしかかかれて折らず、40/50/60/80/100/200/400 ドルというのが合った気がする。だいたい1人400USドルのベトナム料理って、一体なんなんだというきもする。フカヒレや燕の巣ばっかりの料理なのかどうかは不明だが、こんなにまで金をだして食べたいとは思わなかったので、中くらいの一人80ドルのものにしてみた。
周りの客はどうなのかなと思って気にしてみると、実はこのレストランに日本人しかいないことに気付く。すべてのテーブルに日本人観光客が座っていて、日本人の金持ちぶりと、安心感というか、食べ物に対するこだわりの高さというものと、ガイドを鵜呑みにしすぎてきているというのを感じられた。まぁ、自分たちもその中の1つなのだろう。テーブル同士はくっついているわけではなく、1つ1つが、離れているので、すぐ隣のグループのひとたちと話ができるというわけではない。ただ、どんなものを食べているのかとか、どんな会話はしているのかはすべて筒抜けだ。隣のテーブルに座っていた女性2人組のひとたちは、聞こえてくる話によると、年齢的には35~40歳くらいで、独身。仕事は充実しているのだが、彼氏はおらず、寂しいとのたまわっていた。中途半端なミーハーな地域しか海外にいったことがないくせに、お互いに「どこどこに行ってきて、あそこのなんとかという店はどうだった」と自慢合戦をこんな海外にまできて会話しているのを聞いて、アホだなこいつらと思った。おまけにかね持っているんだったら、もっと高いものでも注文しろよと思ったのだが、なんと最低金額の40ドルのメニュを選んでいて「高いわねー」と言っていた。じゃ、来るなよ、ここに。
自分達も何にしようか迷っていたところなのだが、店のおばさんに「あんたたち、これがお勧めよ」と選ばれたのが80ドルのメニュ。別に異を唱えることもなかったので、それを選んだのだが、出てきたメニュについても食べたくないものが入っているわけでもなかったので選んでみた。しかし、ベトナムで80ドルのメニュというのは絶対高い。フエの宮廷料理でさえ一人40ドルだったのだから、それよりも素材がいいものを使っているのだろうか?
出てきたメニュというのが、次の通り
・オードブル(エビの生春巻き、湯葉揚げ、帆立の甲羅焼き)・ロブスターの蒸し焼き・豚のサテ-・青菜炒め・白身魚のニョクマム漬け・パイナップル炒飯・パパイヤのウィスキー漬け・蓮花茶どれも美味い。もうそれだけ。なにも言う事は無い。ただ、横の持てないブサイク女性人組みがうるさい。「あの料理のほうがおいしそう」とか、「あーっ、それ、私達の料理かと思った~」とふざけたことばっかり言っていたからである。死んでしまえ、貧乏女は。おかげで上品で美味い料理が、いまいちの味だったとしか印象がなくなってしまったではないか。ただ、世の中バカ女は本当に居るんだなということは、改めて認識できた。
給仕をしてくれたおばさんが、なぜか親戚のおばさんに似ていて、一瞬「ここまで追いかけてきたのか?」となぜか思ってしまった。もちろん、ベトナム人であるのだが、とにかく似ていた。
帰りは1階で「タクシーを呼んでください」と言うと、タクシーを頼んでくれる。
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