ホーチミンからの帰国便は、夜中の12時5分発。5分なんていう中途半端な時間で出発すること自体がなんだか笑えるのだが、日程としたら既に次の日なのである。いつもであれば、もう寝る時間に出発するということになるのだから、飛行機が安定高度になったり、室内が真っ暗になるのが実は遅い時間だったりするので、結構深夜に出発する飛行機で移動するのはしんどい。
さて、帰りの便であるVN950便は、ベトナム航空での運行となっていた。もちろん、JALとのコードシェア便であるため、JL5134便の切符の人も同じように乗る。たぶん、JALの切符を持っている人であれば、事前にチェックインができるためか、そのため窓側の席は全面的に埋まっていたようで、2時間半前に空港に着いて、チェックインを早めにしたとおもったのに、空港でのチェックインで「窓側は無い」と言われてしまった。まぁ、サービスがあまりよくないベトナムのことなので、有っても無い事にしていたのかもしれない。また、チェックインの時には荷物の重量を実は計測されているのだが、だいたいのところでは、20kgを超えてもぐだぐだ文句を言われることはなかった。ところがホーチミンの空港では、エコノミークラスの乗客の場合、20kgをちょっとでも超えていると「重量オーバーです」と怒られてしまう。重量オーバーなら追加料金を払いますといってみたところ「えぇ!?払うんですか?めちゃくちゃ高いですよ。だったら、荷物から出して、手荷物として機内に入ったほうがいいですよ」とチェックインカウンターのおねえちゃんは言ってくれた。そんなことを言われたことが無いのでびっくりしたし、追加料金を払って貰ったほうが彼等としては「いい仕事をした」と思われるのだろうとおもったのだが、手続きが面倒くさいからなのか、拒否されたのもおもしろかった。おかげで、友達のトランクは重量25kgくらいあったのだが、これを出して手荷物にしなければいけないのが結構大変で、手荷物にするのはいいのだが、それをまとめて持ち込めるほどのカバンが無かったことが辛かった。ほとんど店から掻っ攫ってきた泥棒みたいな状態で、出国手続きをしてしまったので、怪しまれたのは言うまでも無い。
ホーチミンの空港は、特にご飯を食べたりお茶を飲めたり、買物をしたりすることが出来る場所が極端に少ないところである。通常なら、早めにチェックインしたのであれば、ふらふらと空港内をショッピングなんかして時間を潰せるものなのだろうが、ただでさえ店が少ないのに、時間が遅いからもう閉まっている店がほとんどで、そうなると、乗客のほうも暇でひまで仕方なくなる。となると、行く場所といったら1つしかなく、搭乗口近くの待合室にいくしかないのである。結構早い時間からこの搭乗口前は、搭乗予定客で一杯になっていた。しかしやることがないし、夜で眠いので、ほとんどの人が搭乗口前で寝ていた。早くきた人などは、長い椅子のところを全部使って、まるっきり横になって寝ているのもいた。
搭乗の仕方に対しても、本当なら上級会員だったり、搭乗クラスによってのり口をかえるのが普通だとおもうのだが、何しろ、ここはベトナム。国際線といえどもあまりサービスがいいとは言えず、エコノミーのひともビジネスの人も、上級会員の人もそうではないひとも、みんな一度に押し込められていた。だから、ビジネスの客なんかはかなりぶーぶー言っていたし、先に並んでいた日本人のイライラしていたオヤジが、横から入ろうとしていたビジネスの客に向かって「皆並んでいるんだから、ちゃんと並べよー」と叫んでいたのもいた。こういうのが居るともうウザイ。早く機内に入ってさっさと寝たい。
機内で出てきた朝食のメニュは写真のとおりだが、決して美味いとおもえるようなものでもなく、かといって不味いとおもえるものではなく、ほとんど家畜のえさかなというようなものだった。コーヒーは廻ってこないし、お茶でも欲しかったのに廻ってこないし、どうなっているんだ、ベトナム航空は?とガッカリである。だいたい、席が真ん中4人かけ席になっていたこと自体でもうんざりしていたのに、ご飯は不味いは、座席ピッチは狭すぎるわで、もう窮屈この上なかった。こんな飛行機でヨーロッパへ行こうとしていたら、絶対エコノミー症候群になっていたことだろう。背の低いおばさんが窓がわにすわっていたのだが、そのおばさんたちでさえ、「席がせまいわよねー」と言っていた。おばはんたちさえ狭いというのであるから、デカイ我々にとっては窮屈この上ない。もうベトナム航空で移動するのは絶対嫌である。
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