2010/05/15

Crystal Jade (Singapore)

シンガポール最後の夜は、やはりお気に入りのレストランに行こうとおもった。それはNgee Ann City の4階にあるクリスタルジェイドパレス(翡翠皇宮酒家, Crystal Jade Palace)である。ちょっと気取りたいなという気分の時には、ここに来ると安心する。あんまり堅苦しい格好をしなくても入店できるところもいい。しかし、シンガポールの中でも人気があるレストランのようで、いつも人がたくさん入っている。

毎回ここに来て食べているものといえば、なんだか決まっているような気がするが、今回食べたのは下記の通り。

・四川酸辣湯 : 8.00 SGD・竹笙花茹燉菜膽湯 : 12.00 SGD・大蝦 : 27.00 SGD・羔蟹 : 37.50 SGD・皇宮炒飯 : 18.00 SGDスープ類は辛い酸辣湯とあっさり味の菜膽湯。辛さがほしい口と、そこまで辛いのは嫌という口の両方が欲しがっていたので、両方のタイプのスープを選んだ。いつも思うのだが、スープだけでも結構な量になるため、これだけで実はお腹がいっぱいになる。

今回は辛いものついでとして、シンガポールでは他の場所では食べることができる、蟹と蝦のチリソースを注文してみた。広東料理の店のくせに、よくもまぁ、こんな辛い料理を提供するなーという節操の無さに感心する。しかし、美味い。ただ、この手の料理は、重さでしか売られていないため、食べたい量がいったいどの程度の重さなのかなんていうのは全くわからない。店員に聞いても実はよくわからないので、ここは「えいやっ!」と気合で頼むしかない。頼んだ量が想像より多かったら残すか、タッパーにでも入れてお持ち帰りすればいいし、少なければ、後からもう少し頼めば良いだけだ。

あと、個人的にすきなのは、ここの炒飯である皇宮炒飯だ。シンプルながらもめちゃくちゃ味がいいので、必ず毎回頼んでしまう。今回は別のを頼みたいと思いつつも、どうしても勝手に頭の中で選んでしまっているようだ。

ただ、今回少し気になったことがある。テーブルに空きの皿ができたら、すぐに片づけをするという徹底振りについてはとてもすばらしいサービスだとは思う。しかし気になったのはそれではない。味だ。一番初めにこの店に入ったのは、もうずいぶん前のことなのだと思うが、それに比べると、何度もこの店に来ているので、そのときの感動がもうなくなってしまったために、味に対しても期待を高いところで求めていたのかもしれないが、今回の訪問では、その味に対して、疑問符がたくさんならぶくらい、それほど「美味い」という感動が無かった。確かに美味しいのだが、また食べたいというくらいの感動する美味さが無いのである。言い換えれば、その辺の普通の店と味が変わらないということを意味する。自分の舌が肥えすぎたのか、それともシェフの腕が落ちたのかわからない。

もう1度行ってみて、味がやっぱり気に食わないというのがわかったら、別のレストランをシンガポールで探すことにしたい。

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