オーシャンウィングに宿泊している客のみ朝食時は利用できるコーストレストラン(Coast Restaurant)だが、こちらは夕ご飯の時間になると、雰囲気ががらりと変わってくる。ホテル内のレストランは基本的にはどこでもどんな格好をしてもいいのだが、このレストランだけは別。半ズボン禁止、サンダル禁止と、基本的にドレスコードが厳しいところになっている。電話でレストラン予約センタに連絡した際にも、電話の向こうから「ラフな格好ではなく、ちゃんとした格好で来てください」と念を押されてしまった。こんなリゾート地でまた面倒くさいことになるなと思っていたが、そこはルールなのだろうから、従うことにして行ってみた。
実際にレストランに入ると、内部は朝と雰囲気が全く違って、全体的にベルベットの雰囲気が出ている。これは夜のムードを引き出すためのものだと思われるが、変な演奏をバックグラウンドで行っているわけではないので、それだけでも静かにすごせると思う。でも、隅っこにグランドピアノが置いてあったが、演奏はされなかった。ドレスコードで来いといわれても、そんな良い格好のものを持ってきているわけじゃないので、いちおう長袖のシャツとジーンズで行った。本当ならジーンズはダメだと思うが、無いものは仕方ない。実際にレストランに行ってみたら、どこのどいつがドレスコードで来ているのかというくらい、誰もルールなんか守っておらず、サンダル履きはいるわ、半ズボンのひとはいるわ、普通の屋外のレストランと変わらないではないかと思うような人たちばかりだった。唯一、あんまり大声で話をしている人が居ないというだけはよかったが、それも自分たちが出ていこうとする時間帯になったら、アメリカ人がやってきて、全部ぶち壊してくれた。やっぱりどこにいっても、中国人とアメリカ人は、どこに行っても自分たちのスタイルを崩さない馬鹿ばっかりなんだと思う。さて、この日は、滞在最後の晩であったために、奮発するわけじゃないが、ここでケチっても仕方ないなと思っていた。やっぱりホテルの中でも最高ランクのレストランに位置づけられるために、メニュもかなり高い。1品で他のレストランではバイキングが食えるくらいの値段が付いている。
・Coast Blackened Tuna : RM46
・Harb Crusted Beef Carpaccio : RM52・Coast Ocean Catch : RM79
・Pan Fried Duck Breast : RM82
・Espresso : RM9.50
・Coast Hot Valrhona Chocolate Fondant : RM30最初に前菜として「Coast Blackened Tuna」と「Harb Crusted Beef Carpaccio」を頼んでみた。マグロの赤身をかつおのたたき風に表面だけこんがり焼いた形にし、それにマスタードベースで醤油を混ぜ、それをホットソースの形にしたソースがかかっている。最初は見た目、卵の黄身でもかけているのかと思っていたら、マスタードの辛さを残したままのものだったので、口が吃驚してしまった。なお、牛肉のカルパッチョのほうは、生肉を使っているものなので、一般的な牛肉だから特に問題なし。でも、牛肉ってそういえば、マレーシアでは一般的に食べられるものなのだろうかと一瞬考えてしまった。メインディッシュは魚料理と鴨肉の料理の2種類。魚料理は、その日にサバ州で上がった魚を利用するものなので、毎回決まった魚になるとは限らない。シェフがその日に市場かどこかに行って仕入れたものを出すのだろう。今回の魚は白身魚の近海魚だったのだが、英語名で言われても、それがなんの魚なのか魚の英語名を全く知らないので、もう思い出せない。また、鴨の胸肉は、これも定番の鴨料理なのでよく知っている味だった。デザートとして友達は3種類のアイスクリームの盛り合わせみたいなのを注文していたが、よくもまぁこんだけ食えるもんだと感じた。こちらはもうお腹がいっぱいだったので、エスプレッソ程度でやめにした。そのほかに、食前酒としてカクテルを頼んでいたことを忘れた。
0 件のコメント:
コメントを投稿