2010/05/13

ハラールのマーク (Malacca)

マラッカの街中を歩いていると、レストランの入り口にあまり日本では見られないようなマークが掲げられているのが目に付く。これはレストランの入り口だけじゃなく、スーパーで売られている食べ物にも場合にはよっては付けられているのを目にするときもある。

ここはイスラム国家のマレーシア。中国系やインド系が住んでいたとしても、国教としてはイスラム教の国であるために、イスラム教を宗教としている国民はたくさんいる。イスラムの教えとしては豚を食べてはいけないということは有名だが、適切な処理で動物を屠殺していないものも食べてはいけないことは、イスラム教のコーランに記載しているとおりだ。

コーランの第5章食卓章(al-Maidah)の第3項には

「あなたがたに禁じられたものは、死肉、(流れる)血、豚肉、アッラー以外の名を唱え(殺され)たもの、絞め殺されたもの、打ち殺されたもの、墜死したもの、角で突き殺されたもの、野獣が食い残したもの、(ただしこの種のものでも)あなたがたがその止めを刺したものは別である。また石壇に犠牲とされたもの、籤で分配されたものである。これらは忌まわしいものである。今日、不信心な者たちはあなたがたの教え(を打破すること)を断念した。だからかれらを畏れないでわれを畏れなさい。今日われはあなたがたのために、あなたがたの宗教を完成し、またあなたがたに対するわれの恩恵を全うし、あなたがたのための教えとして、イスラームを選んだのである。しかし罪を犯す意図なく、飢えに迫られた者には、本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。」

とあるので、それなりに処理していないと教えに反していることになり、罰せられる。だから、料理をしている人もこの教えてに則って調理をしているということをイスラム国家では行う必要があり、証明証を出す必要があるのだ。それが「ハラールフード」の証明証である。一度その存在を知ってしまうと、ありとあらゆるものにハラールフードのマークが付いていることに気づいてしまった。レストランの入り口だけではなく、カップヌードルのようなものまで全部である。特に肉類を含んでいるものはすべてだ。

いやぁ、面倒くさい国だな。

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