2010/05/12

オランウータン・ウォッチング (Kota Kinabalu)

シャングリラ・ラサ・リア・リゾートは敷地面積が広いことを利用して、敷地内にあるジャングルをそのまま天然に利用し、そこでボルネオの名物になっている野生のオラウータンを見ることができる。半分餌付けしているオラウータンであるが、かなり傍まで檻なしでみることができるのはすごい。オラウータン自体がおとなしいもので、さらに頭が良いから、係員の言うことを良くきいているのだろう。このオラウータンウォッチング(Orang Utan Viewing)は、毎日園内で開催されている。毎日、朝の10時と午後の2時の2回実施されていて、だいたい毎回1時間程度のウォッチングタイムだ。参加したいときには、事前に予約センタに電話をして予約するのもいいし、ホテルの敷地の一番端にあるNature Information Centreに直接出向き、そこで参加したいと言うのでもオッケーだ。もちろん無料ではないので、参加するときには、事前に支払うかまたは部屋付けで会計するのもいい。

サバ州野生動物保護の一環として、サバ州野生保護局の協力の下、野生に戻す訓練のためオランウータンを保護している。つまり、怪我したりしたオランウータンをホテルの自薦保護地域内で育成したあとに、自然に帰るまでの面倒を見ているのだ。だから、半分餌付けされたようにみえるのである。オランウータンの最終目的が自然に帰すということだから、観光客が勝手に餌をあげたり触れたりすることはできない。係員が餌付けをしたりしているところを、じっと見るようなことになる。従って、オランウータンを挑発するようなことをしたり、食べ物を与えるような行動をする場合には、即刻退場してもらうことになる。

そんな馬鹿な客になってもらいたくないということを説明するために、実際の見学に先立ち、約15分間の説明ビデオを見せられる。もちろん全部英語。オランウータンは、密猟者に狙われたり殺されたりすることが多いということから説明は入り、州の運動に関する説明もここでされる。このビデオをまともに見られない浮かれた観光客は、この時点で退場だ。酔っ払って参加している人は、ビデオ鑑賞さえも許されない。係員による案内で、オランウータンが見られる展望台のところまで連れて行かれる。ここでは、自由に撮影なり見学ができるが、触れてはいけない。口笛を吹いてはいけない。フラッシュを炊いて撮影するのはNGだ。基本的にオランウータンがメインになるのだが、ここのホテルの敷地は州の自然保護区域の一部になっているため、本物の野生のサルが餌を求めて山から下りてきたりすることもある。実際にこのときにも、数頭のサルがやってきて、オランウータン用の餌に群がろうとやってきていた。オランウータンの見学は好きなだけみることが可能だ。だが、日陰になっている場所でもないし、太陽は直射で観光客に降り注ぐし、座るところはないし、暑いし、蒸しているので、長時間、こんなところに突っ立ているのは結構しんどいかもしれない。しかし、生の動物が目の前でシナリオ無しで繰り広げる様子をみていると、その時間を経つのも忘れて見入ってしまう。このホテルに泊まったら絶対に参加するべきアクティビティの1つだとおもうし、ここでぜひ森の人(オランウータン)を見るべきだと思う。

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